2011年5月7日土曜日

電力不足という脅迫

原発は全国での発電量の3割しか担っていない。
そして、休眠中の火力発電所はいくつも存在する。
原発を止めたからといって、電気が足りなくなることはない。

3月に行われた関東での計画停電は、完全な国民への脅しだ。
「我々電力会社にたてつくと、電気が使えなくなるぞ」と。

災害時に計画停電を行うなどというのは、キチガイじみた暴挙である。

あの社長やら会長やらは、自分が神になったような気分なのだろう。
1社独占というのは、こうした万能感を与えてしまう。

東京電力が予想する電力需要は4100万kW
福島原発災害で失われたのは合計1357万kW
東電の最大供給電力量は6448万kW
差し引くと、5091万kW
火力発電の定期検査などを考慮しても、
予想電力需要4100万kWは確保できるはずだ。

とはいえ、真夏の最大消費電力を考えると、確かに少し心細い数字ではある。だが、現在の日本国民は、湯水のように電気を使ってきた頃とは意識が変わっている。節電を少しするだけで、大幅に電力量を減らせることがすでに判明しているのだ。

といっても家庭やまっとうな企業が、ムリに節電する必要はない。石原都知事が発言したように、全国のパチンコ店の電気供給を止めればそれで問題は解決する。

現状の発電施設にプラス、洋上風力発電や太陽光発電などが一基でも完成すれば、
あっさりと脱原発できてしまう。

もうひとつ付け加えると、電気産業の自由化が実現できれば、
電気代はアメリカレベル、今の1/3にまで減るだろう。
アメリカの電気料金

原発災害を機に電気代を値上げするなどということは、
脳内麻薬にどっぷり浸かって、もう現世に帰って来れない東電幹部の寝言なのである。

追記 2011/05/07 18:40
日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA

追記2 2011/05/07 19:18
浜岡原発を止めた場合、発電量の減少は中部電力全体の約1割程度とのこと。
ソースはNHKのニュース。たった1割で、電力不足と脅迫めいた報道をしていました。

0 件のコメント:

コメントを投稿