2011年5月23日月曜日

原発災害対策のキーパーソン4人の答弁

参議院 行政監視委員会がさきほど終わりました。

途中、参議院オンライン中継がパンクしてしまいましたが、
Ustreamでは35000人もの人が視聴したみたいです。

すでに録画映像がアップされています。

参議院 行政監視委員会 5月23日 13時~
「原発事故と行政監視システムの在り方」について
http://www.ustream.tv/recorded/14906087
http://www.ustream.tv/recorded/14907869

参考人氏名
石橋克彦 氏(神戸大学地震学者)
小出裕章 氏(京都大学原子炉実験所助教)
後藤政志 氏(元東芝・原子炉格納容器設計者)
孫正義 氏 (ソフトバンク社長)

これこそ、まさに良識の府。
3時間強ありましたが、4人の参考人たちの答弁は一言一句、素晴らしいものでした。
これを見れば、今、日本が置かれている状況が分かります。
私のブログなんか読まなくても良いです。

この4人が日本にいてくれて、本当に良かったと思いました。
そして、同時にこれをネット上でしか見られない日本に絶望もしました。

たくさんの放映要望が集まったはずのNHKも結局放送しませんでした。
どんな番組よりも国民に伝えるべき内容なのに。

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最後の方、民主党の風間直樹議員からの質問で、小出氏が3月15日に計測した放射性物質の量の話が出ました。風間議員は、とても明瞭で良い質問をしていました。民主党にもこんな議員がいるんですね。

小出氏の発言を追ってきた人はすでに知っていることですが、氏の計測によると、15日の東京の空気中に含まれる放射性ヨウ素の量は数百ベクレル/hのオーダーでした。被曝量に換算すると、1時間あたり20μSvになると小出氏は言っています。ということは、15日に、この空気が24時間滞留したとすると、実に480μSvとなります。災害前の(今でもなのか?)法律上の年間許容量は1mSv(1000μSv)、その半分近くを1日で浴びた計算になるのです。その後に、雨で放射性物質が降下した21日以降があります。はたして今までの累計はどれぐらいになるのか。

ここにその分析結果表があります。
http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/home/11.3.25tokyomienaikumo.pdf
これはフィルターに付着した粒子状の放射性物質のみの計算です。揮発したガス状のものを含めていないので、実際はこれよりも高くなります。

これが公的な場で発言されたことはとても意味があります。
会の最後に議長は、これらの問題を国会に提出して回答を得ると断言しました。

東北、関東に住む人は、15日に何をしていたかを思い出して記録しておくのがいいと思います(できれば3月いっぱいぐらいは)。ことによれば、いずれ東電だか政府だか保安院だかを相手取って訴訟になる可能性があるからです。

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