2011年10月22日土曜日

魚から放射能、すべての食品にベクレル表示を!

NGOのグリーンピースが、大手スーパーマーケットに流通している魚の放射能検査を行いました。

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食品放射能調査 第1回目:秋のお魚調査
http://www.greenpeace.org/japan/ja/earthquake/monitoring/fss1/

(一部引用)

大手スーパー5社で調査を行ったところ、暫定規制値は超えないものの、放射能汚染された商品が広く販売されていたことを確認しました。

放射能測定室 シルベク 食品放射能調査
第1回目:秋のお魚調査
(スーパーマーケットで売られている魚介類の放射線値検査)

調査結果まとめ

一般に販売されている魚介類に放射能汚染された商品が幅広く混入していることを確認。
(全60サンプル中34サンプルから放射性物質を検出)

商品の外見や表示(ラベルなど)からは汚染度合いを見分けることができず、消費者が知らないうちに汚染された魚介類を口にしている可能性が高い。

暫定規制値を超える魚介類は今回の調査では検出なし。

汚染度合いが最も高かったのはユニーで購入したワカサギ(茨城県産)で88Bq/kg。
特定のスーパーではなく、調査対象の全てのスーパーから、汚染された魚介類商品が検出された(サンプル数は各社公平に12個ずつ購入)。

ブリ(岩手産)、カツオ(宮城産)、マイワシ(千葉産)など季節の魚で広く流通されているものから汚染が確認された。

ただしサンマやサケ(秋鮭)からは汚染が確認されず、海藻の商品からも検出がなかった(サンプルは季節の魚を中心に購入)。

今回の調査で明らかになった魚介類の放射能汚染は、東京電力福島第一原子力発電所の事故に依るものです。

また流通規制の強化や食品安全の保障は、本来であれば企業ではなく政府が早急に行うべきことです。

グリーンピースは政府に対し迅速かつ適切な対応を要請していますが、依然として東京電力による情報開示は未だ満足に進まず、政府の対応もきわめて遅いままです。

そうしているうちにも大量の魚介類が広く流通され、私たち消費者の口に入ってしまっています。

この現状で、魚介類消費における安心確保に最も敏感に動き出せるのは、流通経路の中で消費者に一番近い位置にある大手スーパーマーケットです。

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詳細な結果はリンク先で確認してください。

全60サンプル中34サンプルから放射性物質を検出したという結果。暫定基準値を超えるものは無く、最大値は茨城産ワカサギの88Bq/kgだったということです。

この値が、今後、どの程度の影響を及ぼすのかは、分かりません。

チェルノブイリ周辺では、野生のキノコや動物を、検査無しに摂取している人が多かったようです。それに比べれば、サンプル調査の上で流通している日本の食環境はまだマシと言えます。(逆に言うと、東北・関東の流通に乗っていないキノコや動物は口にしちゃ駄目、絶対。ということです)

ただ、確率的影響というのは、集団の中に一定数現れるものなので、放射性物質を摂取した人の中で運の悪い人は、なんらかの健康被害に見舞われます。

グリーンピースは大手スーパーに対して、

・暫定規制値よりも厳しい独自の流通基準の策定
・自主測定の実施
・漁獲海域及びベクレル数値の消費者への公表

を呼びかけています。

半年経ってもまったく動こうとしない国なんかをアテにしてもしょうがない。市場原理の働く、民間のチカラでなんとかしないといけないのです。

私は、スーパー、魚介だけでなく、外食産業、加工食品を含むすべての食品に対して、ベクレル表示がされるべきだと考えています。

グリーンピース「お魚ツイートプロジェクト」
http://www.greenpeace.org/japan/sakana/
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