2011年12月6日火曜日

乳児の粉ミルク30ベクレルは、大人にとっての1500ベクレル!?(んでもって、これ、明治が自発的に調べたわけじゃないんですよ)

明治の粉ミルク「ステップ」からセシウム、40万缶無償交換
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111206-00000072-reut-bus_all

[東京 6日 ロイター] 明治ホールディングス<2269.T>傘下の食品大手、明治は6日、同社の粉ミルク「明治ステップ」(850グラム缶)から1キログラム当たり21.5─30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを明らかにした。広報担当者によると、噴霧乾燥する際に使った熱風に一部放射性物質が混入したとみられる。

国が定める粉ミルクの暫定基準値は1キログラム当たり200ベクレルで、今回の検出量はこれを下回っている。

セシウムが検出されたのは賞味期限が2012年10月4、21、22、23、24日の製品で、同社は同3、4、5、6、21、22、23、24日の製品約40万缶を無償交換する。

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このニュース、意外と大きく扱われていますね。世の中の食い付きポイントがよく分からん。

ところで、報道ベース(笑)には乗っていないのですが、この明治の一件は、NPO法人が独自に調査しそれを共同通信が配信したことで、明るみになったようです。決して、明治が自ら調査したものではない、ということです。ここ大事。

ついさっきも、NHKのニュースウオッチ9で報道されていましたが、このNPOについてはまったく触れていませんでした。相変わらず、クソみたいな番組ですね。

参照

NPO法人TEAM二本松
「市民放射能測定室」
http://team-nihonmatsu.r-cms.biz/topics_detail1/id=43

(引用)
明治乳業㈱が製造の粉ミルク『明治ステップ』からセシウムが検出されていることを、
明治乳業㈱側が認め、40万缶が無償交換されることになりました。
http://www.47news.jp/news/flashnews/
当測定室での測定結果を基に、共同通信社の記者さんが動いて下さいました。

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で、何度も言ってますが、放射能の影響は、子供と大人で大きな差があります。
理由は以下。

市民放射能測定所のHPより引用)
成長期にある有機組織は、成長の終わった有機組織よりも細胞分裂の頻度が高いため、子どもたちは、大人にくらべて何倍も放射能感受性が高い。細胞分裂期の細胞は、(これは疑問の余地がないことだが)平穏期の細胞よりもイオン化された放射線によってはるかに強く危険にさらされる。子どもが、小さければ小さいほど、成長は早く、細胞分裂の数は、多い。つまり、最初の妊娠12週の胎児の胚は、もっとも大きな放射線による損傷リスクを背負っている。一つの胚にとってこれより下なら危険はないという限界値は、存在しない。また赤ん坊、幼児、児童も、成人に比べて、放射能によって著しく強く危険にさらされている。

放射能に対する大人の子供の感受性の差は3倍〜50倍とも言われています。

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仮に乳児と大人の差を50倍としてみると、今回出た30ベクレル/kgという数字は、大人における1500ベクレル/kgに当たります。暫定基準値をはるかに、圧倒的に超えた数字になります。

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追記:2011/12/07 12:50

あと、この明治の粉ミルクは、乾燥の工程で汚染されたと言われています。この情報自体が眉唾なんですが、もし本当に、埼玉・春日部の工場で、空気によって30ベクレルも汚染されたとすれば、この付近で作られた食品、すべてが、同様に汚染されている可能性があります。また、埼玉よりも汚染のひどい地域で、製造されたすべてのものが、よりひどく汚染されていることになります。

というより、そこで生活している人は、その空気を吸い続けたことになりますが、それでも大丈夫と言えるのでしょうか。

これはスルーしてていいのでしょうかね?

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