2012年8月8日水曜日

原発が必要ないことがよく分かるQ&A

原発情報スレに分かりやすいQ&Aがあったので転載します。

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Q1「原発を止めるというのなら代案を出せ」

A1 LNGガスタービンは工期約1年、ガスタービンメーカーからのリースもあります。既存の火力発電所の敷地に設置したり、一基あたり11.25万kW以下であれば、環境アセスも不要(アセス免除もあり)。当面はこれの増設や、IPP(卸電力事業電力者)からの買電拡大、ピーク時に電気を節約してもらう代わりに料金を安くする契約の拡大、休眠火力の復活等で、電力ピークを乗り切れます。(東京電力、東北電力、中部電力管内では、このような取り組みによって、既に原発抜きでの夏場の供給力確保を達成しました。つまり供給力の面では、もう脱原発しちゃいました!)

Q2「ガスタービンじゃ燃費が悪いだろう」

A2 ガスタービンは、後付けでコンバインドサイクル化が可能で、その場合の熱効率は約60%と、原子力発電の2倍もの効率になります。ちなみに、PPSの川崎天然ガス発電所(84万kW)は、福島第1原発(470万kw)の約1/60の敷地で、出力あたりの敷地面積では約10分の1しか必要としません。このため都市近郊に設置でき、送電ロスがありません。川崎天然ガス発電所では、この狭い敷地で、さらに発電量を2倍以上に拡大することを計画しています。

Q3「火力は燃料代がかさむ」

A3 石炭はもとから一番安いです。LNGについては、日本の電力会社は、LNGを米国の8倍、韓国の3倍、イギリスの2倍で調達しており、これを常識的な国際価格で調達するだけで、燃料代はむしろ下がります。シェールガスの採掘本格化で、LNGの国際価格は大幅に下がっています。カナダやアメリカのシェールガス調達については、既に商社やガス会社が活発に取り組みを進めています。

Q4「火力では、中東やロシアに命綱を握られる」

A4 火力発電の主力は石炭とLNGです。石炭の輸入元は、オーストラリアとインドネシアで約83%(2008年度)を占め、中東・ロシアに一極集中していません。同じくLNGの輸入元は、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、ブルネイで約67%(2008年度)を占め、同じく中東・ロシアに一極集中していません。また、今後はカナダのシェールガス等が加わり、LNGの輸入元はさらに多様化されます。

Q5「戦争などで輸入が止まったらどうするんだ」

A5 戦争や大規模テロで、日本への輸入が途絶するような事態では、攻撃目標となる原発は、危なくて動かせません。また日本への直接攻撃がなくても、石油がなくなって、乗用車やトラックや火力発電所も動かせない事態になっては、原発も動かせません。そういう国家的緊急事態への備えとしては、原発よりも、石炭の備蓄や有事増産の方が有効です。石炭は発電に使えるのに加え、第2次世界大戦時のドイツのようにフィッシャー・トロプシュ法で人造石油も作れるので、輸送部門のエネルギーとしても使えます。備蓄は、遊休工業団地に野積みしておくだけで、屋根やカバーすらいりません。また、コストの面で輸入より高くなってしまいますが、釧路炭鉱だけでも日本の石炭使用量の10年分以上の埋蔵量があります。このように、有事に頼りになる真の国産エネルギーは、原発ではなく石炭です。

Q6「CO2はどうするんだ」

A6 旧式火力を、LNGガスタービンコンバインドサイクルや、石炭ガス化コンバインドサイクルなどの最新火力に、積極的にリプレースすることで、燃費がアップして、同じ発電量でもCO2が減らせます。またこれによって火力の発電単価はさらに下がります。中長期的なスパンであれば、地熱や風力等の再生可能エネルギーの割合を増やすことも十分可能です。そもそも、CO2が地球温暖化の原因であること自体について、近年では疑いがもたれています。

Q7「原発を止めたら潜在的核抑止力がなくなるぞ。将来の核武装もできなくなる」

A7 軽水炉のプルトニウムは239の割合が低く、これで核兵器を製造するのは不可能です。239だけを分離することも物理的にできません。高速増殖炉もんじゅは増殖率が低く(数十年運転してやっと2倍)、トラブル続きで前途も絶望です。なので、核兵器製造用には、別途、黒鉛炉か重水炉を建設することと、国産ウランの確保が不可欠です。また、核武装時にはウランが禁輸されますので、電力会社の軽水炉はむしろ、核武装の足手まといにしかなっていません。

Q8「うるさい!黙れ!馬鹿野郎!現実を見ろ!原発再稼働しないと、とにかく日本経済は死ぬんだ馬鹿もんが!」

A8 あなた方が現実を見て下さい。原発再稼働しないと死ぬのは、日本経済ではなく、原発利権屋さんだけです。そもそも、使用済み核燃料の最終処分はどうするんですか?あと10年ちょっとで、中間貯蔵は満杯ですよ。最終処分場の選定は?地盤の安定した欧米でも、最終処分場実験施設は、地下500mくらいの深度。日本ではもっと深く掘る必要がありますよ。そんな大深度地下施設を、少なくとも約6~7km2も建設する必要があります。エヴァンゲリオンの秘密基地じゃあるまいし、あと10年ちょっとで、いったいどうするつもりなんですか?

Q9「原発反対派は感情的!原発反対派は左翼!原発反対派は無責任!代案を出せ!代案を出せ!代案を出せ!」

A9「だめだこりゃ ┐(´ー`)┌」(←今ここ)

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