2011年5月20日金曜日

放射能管理が必要な東京


仕事が立て込んできたのであまり更新できないのですが、
ちょっと見逃せない記事があったので。


下の記事は5月15日の朝日新聞の記事です。

「東京、一部で高濃度 土壌セシウム、茨城超す」


この記事にある数値を低い順に並べるとこうなります。

単位:Bq/kg
127 千葉 飯山市 4/20
358 千葉 千葉市JR千葉駅前 4/14
455 茨城 神栖市 4/20
484 埼玉 朝霞市荒川土手 4/10
1,147 東京 中央区築地 4/10
1,311 東京 千代田区皇居東御苑天守閣跡 4/10
1,327 千葉 千葉市千葉モノレール天台駅前 4/11
1,904 東京 千代田区二重橋横 4/10
3,201 東京 江東区亀戸 4/16
27,650 福島 福島市光が丘 3/19

単位がBq/kgでは分からないのでBq/m2に換算します。(最初からBq/m2で出してくれたらいいのに)
これを換算するには、ライターの木野龍逸氏が原子力安全委員会に問い合わせたところ、元の数字に65を乗じればいいとの回答があったということです。

それで出た数値がこちら

単位:Bq/m2
8,255 千葉 飯山市 4/20
23,270 千葉 千葉市JR千葉駅前 4/14
29,575 茨城 神栖市 4/20
31,460 埼玉 朝霞市荒川土手 4/10
74,555 東京 中央区築地 4/10
85,215 東京 千代田区皇居東御苑天守閣跡 4/10
86,255 千葉 千葉市千葉モノレール天台駅前 4/11
123,760 東京 千代田区二重橋横 4/10
208,065 東京 江東区亀戸 4/16
1,797,250 福島 福島市光が丘 3/19


で、この記事を思い出してください。

●強制避難ゾーン 
148万Bq/m2以上 

●強制(義務的)移住ゾーン 
55万5000〜148万Bq/m2 

●希望すれば移住が認められるゾーン 
18万5000〜55万5000Bq/m2 

●放射能管理が必要なゾーン 
3万7000〜18万5000Bq/m2 

つまり、東京の土壌は、チェルノブイリ事故における
「放射能管理が必要なゾーン」にあてはまるということです。
ホットスポットの江東区亀戸は「希望すれば移住が認められるゾーン」となります。

まあ、こんなことは前から分かってたことなんですけども、
大手新聞にこんな数字が載っているのが、すごい、と私は思ってしまう。
サイバーパンクのSF映画に入った気分?

これも予想通りですが、前記事にあるように記者会見で「放射能管理が必要なゾーン」を色付きで出さなかったのは首都圏が入ってしまうからなのでしょう。

確かに今回の測定は土壌だったので、アスファルトの多い都会では、全部が全部、管理ゾーンというわけでもないのかもしれません。それでも、都内の人が、何事もないかのように日常生活を送っているのを見ると、私はすごく不思議な気分になります。

大人は良いかもしれませんが、子供たちはより土に近いところに居ます。放射能管理が必要な学校に通い、放射能管理が必要な公園で遊んでいるのです。

これから子供を作る人たちも同じことです。精原細胞(卵子・精子)はとても放射線の影響を受けやすいのです。特に卵子は、生まれたときから細胞の数が揃っているので、一度傷つけられたらそのままになってしまいます。

「だからこうしろ」ということは私には言えません。
個人や家庭で、抱えている事情が違うからです。
少しでも参考になれば幸いです。

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