チェルノブイリ事故のときにソ連政府は何千台ものバスを用意して、
大規模な住民の避難を行いました。
強制移住ゾーンに加えて、希望者を移住させるゾーンもありました。
その範囲は、放射線の強さで決められていました。
この表に避難ゾーンの区分けがあります。
注目すべきは下の部分
●強制避難ゾーン 40キュリー/km2以上=148万Bq/m2以上
●強制(義務的)移住ゾーン 15〜40キュリー/km2=55万5000〜148万Bq/m2
●希望すれば移住が認められるゾーン 5〜15キュリー/km2=18万5000〜55万5000Bq/m2
●放射能管理が必要なゾーン 1〜5キュリー/km2=3万7000〜18万5000Bq/m2
一方、福島県のセシウム134、137の地表面への蓄積量の合計はこちら
●強制(義務的)移住ゾーン 15〜40キュリー/km2=55万5000〜148万Bq/m2
●希望すれば移住が認められるゾーン 5〜15キュリー/km2=18万5000〜55万5000Bq/m2
●放射能管理が必要なゾーン 1〜5キュリー/km2=3万7000〜18万5000Bq/m2
一方、福島県のセシウム134、137の地表面への蓄積量の合計はこちら
チェルノブイリの「強制(義務的)移住ゾーン」は55万5000Bq/m2〜です。つまり、福島の水色、緑色、黄色の部分は「強制(義務的)移住ゾーン」に当たります。
そして、30km圏の円形にスパッと切り替わってますが、最も広いブルーのゾーンはチェルノブイリの 「希望すれば移住が認められるゾーン」に当たります。
30km圏にとどまらず、もっと広いはずです。 赤い部分は、論外です。 300万〜3000万Bq/m2というのはとてつもない放射性物質の量です。
チェルノブイリ事故の立ち入り禁止区域は148万Bq/m2〜です。 5月6日の統合本部記者会見で、このシートを見たNHKの石川解説委員が 「チェルノブイリをはるかに上回りますよね?」とつっこみました。 そして「こんなに放射線量が高い地域だけでなく、これよりも低い部分も細かく出すべきだ」と言っていました。 その通り、こんなにざっくりとした地図を出されても困るのです。
この地図では、チェルノブイリにおける「希望者移住ゾーン」だけでなく、「放射能管理が必要なゾーン」もまったく出ていません。 もっと広い範囲で、ゾーン分けする必要があります。 こんなのはSPEEDIを使えば、1日もかからずに詳細なシミュレーションが出せるはずです。 チェルノブイリの教訓と高度な技術がありながら、
日本政府は、25年前の旧ソ連よりも拙い対策しか行っていないのです。
これでは、国民を見殺しにしていると非難されても文句は言えません。
参照 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No102/imanaka060414.pdf 第 102 回原子力安全問題ゼミ 2006.4.14 チェルノブイリ 20 年:事故の経過、汚染、被曝、影響 今中哲二(京都大学原子炉実験所 (5月6日の統合本部記者会見動画)
http://takato112.blog80.fc2.com/blog-entry-948.html 2:29:50 NHK石川解説委員の質問 2:33:58 チェルノブイリをはるかに上回りますよね?
参照 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No102/imanaka060414.pdf 第 102 回原子力安全問題ゼミ 2006.4.14 チェルノブイリ 20 年:事故の経過、汚染、被曝、影響 今中哲二(京都大学原子炉実験所 (5月6日の統合本部記者会見動画)
http://takato112.blog80.fc2.com/blog-entry-948.html 2:29:50 NHK石川解説委員の質問 2:33:58 チェルノブイリをはるかに上回りますよね?
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