2011年10月28日金曜日

チェルノブイリの健康被害

忘れてる人が多そうなので、最も基本的なことを。

今年3月に日本で原子力発電所の原子炉が4基(2号機を抜くと3基)が爆発しました。これにより、広範囲に渡って、膨大な量の放射性物質がばらまかれました。

これで何ひとつ健康被害が出ないのなら、放射能は安全だと言うことです。もし、東大の学者の言うように、1μSv/hでも安全、年間100mSvでも安全であるのなら、原発を都市部から離れた辺境に建てる理由は無いし、レントゲン室を鉛のドアで遮蔽する必要も無い。

それに、年間1mSvという厳しい被曝制限を設ける必要も無かったはずです。放射能は体に良いと言っている人までいるのですから、むしろ、積極的に放射能を環境中に出せば良いはずです。

*   *   *

明日に向かってできることというブログに、チェルノブイリ事故における健康被害の様子が時系列にまとめられていました。

チェルノブイリ事故発生から25年間の健康被害まとめ
http://koujichin.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

原発作業員(リグビダートル)の急性障害から、妊娠異常、チェルノブイリ2世への影響まで、25年経った今でも、被害は続いています。

*   *   *

上のブログでも紹介されていたのですが、チェルノブイリへのかけはしという活動のブログに、チェルノブイリでの健康被害の症例が挙げられていました。ガンや白血病の他にも、ありとあらゆる健康被害が出ています。

チェルノブイリ症候群
http://www.kakehashi.or.jp/?p=4475

(一部引用)

1)頭:頭痛、めまい、ぼうっとする、考えがまとまらない、ハイになる、うつになる、計算ができなくなる、多動様、二世においては少し知性に異常がでる、ノイローゼ、てんかん

2)粘膜:目、鼻、口、喉、声帯、性器関連の炎症が繰り返される。目は子供にも白内障がのちのち増える、声帯が痛んで声がでなくなる。くりかえしおよび多発する口内炎。鼻:線量の高い低いにかかわらず、子供大人にかかわらず出る鼻血、あるいは異常な色の鼻水。歯茎からの出血。虫歯の悪化。

3)肺:咳、色のついたタンが止まらない。カラ咳。風邪と違う。あるいは繰り返す風邪。風邪が治らず気管支炎、肺炎と繰り返して入退院するようになる。喘息になる。子供は特に肺炎にかかりやすくなる。

4)胃腸:下痢あるいは軟便が長期にわたり続く。胃の上部がしまった感じで食べ物が入って行かない、食欲が無い、吐き気、嘔吐、揚げ物がむかつく、量が食べられなくなる。胃がいたくなる。

5)疲労感:突然襲ってくる、身体がだるいことが続く、眠くて仕方がない、立ってられない、子供の場合はゴロゴロしている。今まで感じたことのないだるさ。→原爆ぶらぶら病にとてもよく似ている

6)脱毛:徐々に抜ける場合もある

7)腎臓:夜中に腰の上あたり、腎臓のあたりが激痛が走るようになる。押すと少し楽になるが、ときどき起こる。腎臓炎、膀胱炎など。おねしょ。

8)耳:中耳炎を繰り返すようになる

9)皮膚:アレルギー症状の悪化、手の皮が向ける、傷が治りにくい、ヘルペス。皮膚が弱くなる。

10)心臓:大人も子供も心臓が痛くなる、病院に行って心電図をとってもらうが異常がでない。夜中に踏まれたように胸が痛くなる。血圧異常が大人にも子供にも起こる。息が切れるようになる。パタンと倒れる。老若にかかわらず突然死。

11)関節痛、あるいは骨の痛み、骨の異常

12)生理不順、出血異常。女性器に関するトラブル。乳がんなどの増加

13)甲状腺の異常、腫れ

14)リンパ節の腫れ、特に首や脇の下

15)その他:発熱など、神経反応の異常、ホルモンの異常、内分びつの異常、

16)出産の異常、分娩の異常、出生率と死亡率の逆転(汚染地域)

*   *   *

4月中旬に、菅首相はチェルノブイリの被害者が50人程度だと発表しました。これを信じられる人は何人いるのでしょうか。

チェルノブイリの被害者は50人足らず?
http://mononomikata-kerogg.blogspot.com/2011/04/50.html

3 件のコメント:

  1. これだけ歴史から見て取れる事があるのに、「気にしても仕方ないし、みんな普通にしているから…」という人が大半である現実がキツイなぁと思います。
    土遊びしている子供を見ては、居た堪れない気持ちになります。

    返信削除
  2. こんにちは、「明日に向かってできること」のご紹介、ありがとうございました。”安全であるのならレントゲン室を鉛のドアで遮蔽する必要もない”と言うお言葉、おっしゃるとおりだと思います。私たちは今、危機感を持たなければいけないですよね。今、ベラルーシの若いお母さん達は子供を怖くて産めないそうです。そんな思いを将来日本の子供達にさせないためにも私たち大人が行動を起こさないといけないですよね。

    返信削除
  3. 匿名さん
    汚染されたということが分かっていて、自分の子供を砂場遊びさせることは私にはできないですね。潔癖症と言われようが、知ってしまった以上、子供が何かの病気になったときに後悔するのが目に見えてますから。

    こうじちんさん
    こんにちは。コメントありがとうございます!
    日本では、法律よりも国会よりも、世間(マジョリティ)のモノの見方が、社会を作るのだと思っています。だから、できるだけ確度の高い事実を、周知することが重要かと。一般人でもできることから、やっていきたいものです。

    返信削除