2011年10月26日水曜日

内部被曝測定、現在のベクレル数だけ見てもしょうがないんじゃないの?

小中学生の体内から少量のセシウム 福島・南相馬で検出
http://www.asahi.com/national/update/1024/TKY201110240656.html

福島県南相馬市の市立総合病院は、9月下旬から検査した市内の小中学生の半数から少量の放射性セシウム137が検出されたことを明らかにした。事故直後に呼吸で取り込んだものか、事故後に飲食物を通じて取り続けたものか不明のため、病院の責任者は「定期的に調べて健康管理につなげたい」と話している。

小中学生527人を最新の内部被曝(ひばく)測定装置で調べたところ、199人から体重1キロあたり10ベクレル未満、65人から同10~20ベクレル未満、3人から同20~30ベクレル未満、1人から同30~35ベクレル未満のセシウム137を検出した。

セシウム137が半分になるまでは約30年かかるが、体からは便などとともに排出されるため、大人で100日程度、新陳代謝が高い小学校低学年生で30日程度で半分が出ていく

*   *   *

この子たちが一番多く被曝したのは、3月です。

被曝した当時から、放射性物質が体から排出されて、さらに排出されて、どんどん無くなっていって、で、上の数字ということです。

上の記事には「小学校低学年生で30日程度で半分が出ていく」とあります。ということは、6ヶ月後には、0.5×0.5×0.5×0.5×0.5×0.5=0.015625に減少しているということか?

そうなると、食べ物からの被曝もあるので全部とは言いませんが、大半が事故直後に取り込んだものだとしたら、今、計測された数字は、元の量の2%未満ということになります。2%で計算すると元の量は50倍。

つまり、10Bq/kgの子は、500Bq/kg、35Bq/kgの子は1750Bq/kgのセシウム137を体内に入れていたという計算になる。

しかもこの数字はセシウム137のみの数字です。恐ろしいヨウ素131なんて、もう全部、放射線を出し切っていて体内には残っていません。これは計測する方法が無い。

今回の福島原発由来の放射能核種の割合は、次のように推定されています。セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239の順に、100:100:50:0.5。

つまり、セシウム137と同量のセシウム134、半分のストロンチウム90、そして5%のプルトニウム239を体に取り込んでしまっている恐れがあるということです。

計測で10Bq/kgが出た子で計算すると、

セシウム134    →500Bq/kg
セシウム137    →500Bq/kg
ストロンチウム90 →250Bq/kg
プルトニウム239  →25Bq/kg
ヨウ素131     →不明

この数字について、政府付きの放射線防護の専門家は、どう考えているのか。もしかして今の数字だけ記録して、推測される元数字は「無い」ことにしようとしてるんじゃないのか?

あくまで素人の計算なので、間違っている点があればご指摘ください。

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