2011年12月13日火曜日

今年の漢字は「絆」


毎年恒例の、今年の漢字が決まりました。
「絆」です。

どこか白々しい響きもありますが、その語源は実に意味深なものでした。

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絆(きずな)

【意味】
絆とは、断つことのできない人と人との結びつき。ほだし。「紲」とも書く。

【絆の語源・由来】
絆は犬や馬などの動物を繋ぎとめておく綱のことをいい、平安中期の辞書『和名抄』にもその意味で使用例が見られる。絆は離れないよう繋ぎとめる綱の意味から、家族や友人など人と人を離れがたくしている結びつきを言うようになった。絆の語源は諸説あり、「頸綱(くびつな)」「騎綱(きづな)」「繋綱(つなぎつな)」の意味、「引綱(ひきつな)」の上略など、動物を繋ぎとめる綱という点で共通している。

語源由来辞典より引用

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自治体、行政の非人道的な施策によって、放射能で汚染された土地に繋ぎとめられた人々。身動きのできない家畜を表すこの漢字は、選んだ人にその意図があったかどうかは別として、まさに今年の日本を象徴する一字だと思います。

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