2011年6月8日水曜日

福島原発事故はわれわれが考えるよりはるかに危険

フェアウィンズ・アソシエーツ、アーニー・ガンダーセンインタビュー:「福島原発事故はわれわれが考えるよりはるかに危険」

パート1
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/06/blog-post_05.html

パート2
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/06/blog-post_06.html

まだこの後にパート3、パート4と続くようです。
その中から特に重要だと思われる部分を引用します。

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ガ:それに1つ心配なのが、これは4号機にも関係してくるんですが、余震の問題です。原子炉に水を入れすぎると重くなりますが、原子炉というのは重い状態で、余分な水が何十トンも入った状態で揺れるようなつくりになっていません。ですから、もしも大きな余震が来たら、3号機と4号機は非常に危険な状態になります。スマトラ大地震を思い出してください。3、4年前にマグニチュード9を超える地震があり、その最大の余震が来たのは3ヶ月後でした。余震のマグニチュードは8.6です。ということは、3.11の地震からすでに2ヶ月以上が過ぎているとはいえ、スマトラの例に照らせば、まだ大きな余震が起きる可能性はあるわけです。

ガ:私はこれまで、今回の福島の事故はチェルノブイリよりひどいと言い続けてきましたし、その考えは今後も変わりません。事故後の2、3週間で膨大な量の放射性物質が放出されました。もしも風が内陸に向かって吹いていたら、日本は滅びていたかもしれません。それくらい大量の放射性物質が出たわけですが、幸運にも太平洋のほうに流れていきました。もしも日本を横断する形に流れていたら、日本はふたつに分断されていたでしょう。ですが、今では風向きが変わって南に向かっています。東京の方角です。今私が心配しているのは大きな余震が起きて4号機が倒れること。もしそうなったら、日本の友人の皆さん、逃げなさい。そんな事態になったらこれまでの科学はいっさい通用しません。核燃料が地面に落ちて放射能を出している状態など、誰も分析したことはないのです。

マ:では、ここまでのところをまとめてみましょう。4基の原子炉があって、うち3基は溶けて穴が開いている。うち1基、つまり4号機は、まわりに新たな建屋をつくるのに何年もかかることから考えて、たぶん危険性がほかの原子炉より高い。事態が本当の意味で収束するにはこれから何年もかかる。しかも4号機の場合は、新たな建屋をつくっているあいだに余震に襲われるかもしれない。また3号機では、余震が来たときに圧力容器に水が満たされていたら、また爆発が起きるおそれがある。まだまだ予期せぬ出来事が起きそうだと思うと、現状が安定しているとはいえませんね。意外な場所から水が出てきたり。ほかにも建屋やどうなるか、システムがどうなるか、予断を許しません。あと何か付け足す点はありますか?

ガ:地下水です。私は非常に心配しています。地下水の汚染レベルを測定したという話をまったく聞きません。海の状態はわかっています。汚染水が海に漏れています。建物の構造に亀裂が生じて、高汚染水が地下水に入り込んでいない保証はどこにもありません。私は日本の人たちにも話をしてきたのですが、原子炉のまわりに堀を巡らせるのがいいと考えています。岩盤に達するまで20mくらいの深さに掘り、幅は1.5m程度。そして堀をゼオライトという物質で満たします。ゼオライトは放射性物質を吸着する能力が高いので、放射線が外部に放出されるのを防いでくれます。なぜまだそうしないのか、理解に苦しみます。

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4号機が最も深刻だということがよく分かりました。

3カ月内にあるといわれる最大余震がまだ来ていないのが本当に心配です。ガンダーセン氏は1〜3号機を石棺化するのには最低1年先になると言っています。その間に最大余震が来たらどうなるのか……。

また、原子炉の周囲に堀を作るという案は小出助教も言っていました。おそらく、今できる唯一の手立てなのでしょう。



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