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やっと、東京都、神奈川県の航空機モニタリングが出ました。
この結果を見ると、やはり15日の放射性プルームのルートは、東京を素通りして、奥多摩にちょっと引っかかりつつ、群馬の方に流れたことが分かります。そして21日には東の方で多く沈着した、と。また、アスファルトの多い都市部は、雨によって流されやすいことも考えられます。
薄茶色の区域は10000bq/m2以下とあります。チェルノブイリでの放射能管理が必要なゾーンは37000〜180000bq/m2なので、大部分はそれ以下です。
この結果を見ると、現状、東京都の大部分は居住可能ではありそうです。地表からの外部被曝よりも、食べ物による被曝の方が影響は大きいと思います。
ただし、この地図はセシウム134とセシウム137のみを計測したものだということです。事故直後に放出されたヨウ素131はすでに半減期を大きく超えているので測定できません。またプルトニウムやストロンチウムがどれだけあるのかも不明なままです。
3月中旬に都内にいた人は、15日の放射能プルーム、そして21日からの雨によって、多少なりとも被曝しています。このときに、どれだけ体内に取り込んでしまったかで、今後の影響も変わってくると思われます。この影響は今後、確率的影響として現れます。
あのとき、政府は、マスク着用とヨウ素剤の配布、無用な外出を避けるようにアナウンスするべきでした。実際は、安全だ、爆発はしない、メルトダウンはしない、と嘘ばかりついていたのです。
それにしても、原発が一旦、爆発してしまうと、これだけ広範囲に放射能で汚染されてしまうのです。別に難しい話を考えなくても、この現実を見れば、原発は動かせないことは一目瞭然だと思うのですが、いまだに原発が必要だと言う人がいることが信じられません。
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追記:2011/10/10 0:00
ところで、上の地図で、何か違和感を感じていたのですが、それが分かりました。
旧ソ連が'88年に設定した基準によると、1850Bq/kg以下の地域を「非汚染区域」としていたとのことです。
そう! この地図には、非汚染地域の表示が無い!
日本の非汚染基準は10000bq/m2以下なんですか? もしそうなら、全国のみならず、全世界が薄茶色になってしまう。これはおかしいでしょう?
非汚染基準を設定して、もう一層分付け加えるべきです。
本当はもっと細かく設定して欲しいところですけれど!
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