いまさらカリウムだの60年代の核実験だのの話はしたくないのでしませんが、とにかく、放射能を積極的に摂取しようとする人たちがたくさんいることに脱力しました。
まあ、9ベクレルという数字は基準値を大幅に下回っているから大丈夫、ということなんでしょう。でも、9ベクレル/kgの冷凍ミカンを子供が摂取しても絶対に大丈夫、とは、私にはとても言えません。
当たり前のことですが、冷凍ミカンだけが汚染されているわけではないんですよ? 日本の現在の基準は、以前より下げられたとはいえ、震災以前の基準を大きく上回る100ベクレル/kgです。たとえ少量であっても、そこかしこにセシウム入りの食品が出回っているわけです。そして付け加えるなら、ストロンチウムやプルトニウムは測ってすらいない。
これは私の予想ですが、恒常的に放射性セシウムを摂り続けても問題無しと言い切れる人たちは、自分たちが多少なりとも、汚染された食品を摂っているという“無意識の自覚”があるのではないでしょうか。
だから、基準値以内なら「絶対に大丈夫」と思い込まなければ、自分が不安になってしまう。「ちょっとぐらいセシウム入ってても大丈夫」という反応は、「見たくないことは見ない」という精神を安定させるための防御作用ではないか、と考えています。
で、このニュースを見て下さい。
で、このニュースを見て下さい。
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宮城のヤーコン茶基準値超 170倍、業者が自主回収
(引用)
宮城県は12日、県南部の蔵王町で収穫、製品化されたヤーコン茶から業者の自主検査で一般食品の放射性セシウム新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の170倍を超す1万7200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。100グラム入りの1100セットが市場に流通しており、製造業者が自主回収を始めた。
検査は3月26日に粉末の状態で実施。国の指針では、茶などの食品は飲む状態で検査しなければならないため、県は自主回収された製品を再検査する予定。
県によると、蔵王町の食品会社GOLDrandの製品。昨年3月から9月にかけて製造された。(引用ここまで)
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それにしても、このヤーコン茶の汚染は自主検査で判明したんですよ。県も国も、企業が自主検査するまでそれを発見できなかったということです。その上で、行政指導するわけでもなく、企業が自主回収しているんです。1100セットがすでに市場に流通した後で!
これでも彼らは「1万7200ベクレル程度で何を騒いでいるのか」と言うのかしら。そして、これでも、宮城県のガレキは、絶対に汚染されていないと思えるのでしょうか。
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追記2012/04/15 20:18
その後、県の検査で、2万290ベクレルと発表されました。
回収されたのはわずか40セットとのこと。
ヤーコン茶は2万ベクレル=宮城県
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012041400317
(引用)
宮城県蔵王町の業者が製造したヤーコン茶から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、県は14日、セシウム濃度は国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)の200倍超の2万290ベクレルだったと発表した。
業者の自主検査では1万7200ベクレルだった。県によると、出荷済みの1100セットのうち、同日までに約40セットが回収された。(2012/04/14-20:20)
記事の内容は凹みますが、こういう事が起こっていると発信しているKeroggさんの存在に、変な言い方ですが癒されます。
返信削除こうして書いていて、お疲れになる事が多々あると思います。
本当にいつもありがとうございます。
おはようございます!
返信削除最近グチり気味ですいません (>_<)
このブログはもともと家族に現実を知らせるために始めたもので、その目的は早々に達成したのですが、せっかくやってるのだから、今後を踏まえても続けていこうと、なんとか思っています。
でも、こうしてコメント頂くと、少ないながらも読んでくださる方がいると実感できるので、本当にありがたいです。
更新遅くても、生暖かく見守ってくださいね。