2012年10月29日月曜日

チェルノブイリの前例から何も学ばない愚かさ

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放射能の封じ込めと移住政策について、ソ連政府と日本政府を比較した書き込みを見つけました。具体的な事実に基づいた考察です。もったいないので残しておきます。

*  *  *

538 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区) :2012/10/28(日) 18:32:43.00 ID:UazlQ6lX0

旧ソ連と日本政府、どっちがマシかという議論があったが、結論からいうとソ連のほうが少しだけマシ 。

迅速で徹底的な廃炉作業という点では、ソ連は神業であった。放射能の封じ込めという点では、日本政府はゴミ、クソ。

●廃炉作業=放射能封じ込め
旧ソ連>>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>ゴミ=日本政府

ただし、移住政策という面では旧ソ連は少しマシな程度だ。ソ連が強制移住させたのは30キロ圏内、および30キロ圏外の60の小さな村だ。 白ロシア地域では280キロ離れた高汚染地域も立ち入り禁止にした。都市を避難させたのは、プリピャチ市とチェルノブイリ市のみ。これらは、すべて86年内にすべて完了させた。しかし、それ以外では「年300ミリまでは健康に害はない」、「30キロ圏外に汚染地帯はない」と言いはった。

●移住政策(事故からすぐの)
旧ソ連>>日本政府

事故から3〜4年後、30キロ圏外の汚染地域で白血病やその他の疾患、家畜の奇形の増大、などの異常事態が表面化し、住民(とくに子供をもった家族)の自主避難が加速する。

ベラルーシでは100万人が避難したとも言われている。この事態に直面して、旧ソ連政府も移住政策の必要性に舵を切り、年5ミリを強制避難、年1ミリ〜5ミリを移住権利地域とする 「チェルノブイリ法」(90年)を制定する。

しかし、89年の東欧革命、10年にもわたるアフガン戦争の重圧などに苦しめられていた大国ソ連は、 放射能問題によるファイナル・ブローを受けて、もろくも崩壊してしまう(91年12月)。汚染地帯のベラルーシ、ウクライナを切り離し(見捨てて)、 ロシア共和国の自存の道を選ぶ。ウクライナやベラルーシは日本の名目GDPの100分の1程度の貧困国だが、チェルノブイリ法を受け継ぎ、移住政策を進める。

95年にはウクライナはポレスコ市を移住対象地域にする(都市としてはプリピャチ、チェルノブイリ市に次ぐ第三の大規模移住)。

●都市の移住
ソ連政府≒日本政府の4〜10年後??

結論 何十万もの都市圏を移住させることは旧ソ連もほとんどやっていない。これは日本の将来にも示唆的では?  福島市、郡山市、一関市、柏市といった大都市の住民を強制移住させることは、クソ・ゴミレベルの日本政府は間違いなくやらないだろう。

自分で逃げるしかない。あと、ソ連は崩壊したが、日本は崩壊しない。あまりにも両者の置かれた状況が異なるから。 日本は緩やかに衰弱死するだけ。

(以上)

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文中ではソ連が「少しだけマシ」となっていますが、これには同意できません。

日本にはチェルノブイリという前例を参考にできるという、計り知れないアドバンテージがありました。でも現実には、チェルノブイリの教訓はまったく生かされず、それどころか、汚染されたガレキや食品を全国にばらまくというソ連もしなかった愚行を犯しています。

このことを考えると日本政府はソ連の足元にも及ばないほどダメだという結論になります。


2012年10月24日水曜日

問題が一向に収束しない現状を見ても、いまだ無関心な人たちを疑問に思う

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まずニュース2つ。

岩手県の子供132人中、119人の尿からセシウムを検出
※“岩手県”で検査した子供の“9割”の尿中から最大6ベクレル/リットルのセシウムが検出されたというニュース。

爆発リスク回避へ 圧力抑制室への窒素の注入作業を開始/福島1号機
※いまだに、爆発リスクがある、ということです。

*  *  *

原発が爆発しても、まったく無関心に生きてきた人たちは、あれから1年半が経ってもまだ爆発リスクだの、子供の尿からセシウム検出だの、と一向に収まらない現状をどう思っているのだろうか。

そんな人たちは、事故当初、政府の発表やテレビのニュースを見て「何も問題は無く、すぐに収まる」と思っていたんじゃないのか。でも、全然“すぐに”収まってない。予想が外れた場合は、普通、考えを改めるもんじゃないのか。

私が今も東京に戻らないのは、家族を放射能から遠ざけることが第一の目的ですが、それと同時に、問題は何も解決していない、ということを周りに表明する意味合いもあるのです。

原子力ムラの狙い通り、もはや無関心を通り越して、不感症になっているのか。このままでは、健康被害が出ても黙殺されそうで恐い。

2012年10月21日日曜日

102.8ベクレルは四捨五入すれば100ベクレルになる→「十分に安全」だと福島県

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コメ検査で基準値上限=「十分に安全」と県―福島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121018-00000181-jij-soci

福島県は18日、2012年産米のモニタリング検査で、同県いわき市で生産されたコメから放射性セシウムの基準値の限度いっぱいの1キロ当たり100ベクレルが検出されたと発表した。基準値は超えておらず、県は「十分に安全」(水田畑作課)としている。

県によると、いわき市の旧川部村で16日に採取した玄米で、セシウム134が39.6ベクレル、セシウム137が63.2ベクレル検出された。合計すれば102.8ベクレルで基準値を上回るが、厚生労働省は「(合計値の)3桁目を四捨五入し、有効数字2桁とする」と7月5日付で通知しており、これに従うと100ベクレルちょうどになる。

県は安全性確保のため、一定数のサンプルを採取して行うモニタリング検査に加え、全ての県産米(約1200万袋)を対象に全袋検査を実施中。これまでに、いずれの検査でも基準値を超えるセシウムは見つかっていない。

*  *  *

もう今さらですが、日本国民が完全にバカ扱いされてます。こんなバカげた施策を許しておいて、後で病気になったときに泣き寝入りするんですか? するんでしょうねえ。

米は毎日食べるもので、摂取量が多いため、セシウムその他の放射性物質の蓄積が大きいものです。それらは心筋などの筋肉に溜まり、後々に影響を及ぼします。

まあ、よっぽどのバカが買わない限り、こうした怪しいお米の多くは、学校給食や加工食品、外食産業に流れるのでしょう。

2012年10月19日金曜日

予防原則ということ。(武田教授の緊急提言)

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武田邦彦教授の緊急提言を転載します。
先の福島の子供の甲状腺調査を受けてのものです。
リンク先には音声もあります。

*  *  *

Help!! 緊急提言1 国と専門家の大転換を求める
http://takedanet.com/2012/10/help_d1fe.html

(転載)
この緊急提言を行うきっかけは福島の子どもたちの甲状腺異常です。次の事実を踏まえて提言をします。でも、この提言の内容は2010年までは日本の常識であり、むしろマスコミ、知識人などが主張していた事でもあります。また、Helpと冒頭につけたのは、被曝が進んでいる子どもたちの声を代わりに言いました。子どもたちは教育委員会、自治体、農家と違って声が小さく、被害だけを受けています。

1)通常の小児の甲状腺異常(結節など)は100人に1人程度。多くても3人。
2)福島の子どもたちの100人に約40人に異常が発見され、特に小学生の女児は55人に及んだ。
3)甲状腺異常がガンになるのは大人で100人に数人だが、子どもは20人から30人(小児科専門医からの情報による)。
4)放射線の被曝による損害は5年(大人、子どものデータは不足しているが3年ぐらい)の余裕がある。
5)従って、被曝による影響は「重大あるいは取り返しのつかない損害」が発生する可能性がある。

これを踏まえて、
まず第一に、日本が国際的に約束している「予防原則」に立脚すること、

予防原則:  原則15:環境を防御するため各国はその能力に応じて予防的方策を広く講じなければならない。重大あるいは取り返しのつかない損害の恐れがあるところでは、十分な科学的確実性がないことを、環境悪化を防ぐ費用対効果の高い対策を引き伸ばす理由にしてはならない。」(RIO DE JANEIRO DECLARATION 1992)

この予防原則は日本も参加した国際宣言であり、環境を大切にすると言ってきた日本がこれを破ることはできない。すでに事実の一部が福島で明らかになっている。

また、チェルノブイリの事故の前後で、ベラルーシとウクライナの人口が急減している。人口減少の主たる原因が死亡率の増加と出生率の低下であることが明からで、チェルノブイリの事故との因果関係について「科学的確実性」をもっていないが、福島、関東、東北の人口が急減する可能性が高い。

これだけの証拠があって、「科学的確実性」を求めて対策を遅らすことは不適切である。

政治、専門家は一日でも早く、予防原則に戻り、国民に対する誠意を取り戻さなければならない。それができなければ政府、自治体の責任ある立場の人は退陣し、かつ起こったことのすべてに私財を投じて弁済しなければならない。
(平成24年10月18日)

武田邦彦

*  *  *

重大あるいは取り返しのつかない損害の恐れがあるところでは、十分な科学的確実性がないことを、環境悪化を防ぐ費用対効果の高い対策を引き伸ばす理由にしてはならない。

いつまで経っても予防原則を理解しない、市井の賢しげな人々。いわんや行政、学会においてをや。

2012年10月17日水曜日

免疫・心臓系の疾病が増加したというニュース

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原発事故の放射能と関連あるかは分かりませんが、無碍に無関係と決めつけることもできない、ちょっと気になるニュース。


●マイコプラズマ肺炎 →前年比3〜4倍
●RSウイルス感染者 →昨年比2.6倍
●心不全、ACS、脳卒中 →有意に増加
●劇症型溶血性レンサ球菌感染症(人食いバクテリア)→昨年比1.6倍
●東日本の高速道路 →死亡事故激増

放射能が引き起こす疾患は甲状腺障害だけではなく、免疫系、心臓を中心として、あらゆる分野に渡ると言われています。高速道路の死亡事故は、急な心筋梗塞なども考えられるかと。

以下ソース

冬の病、早くも猛威 マイコプラズマ肺炎、RSウイルスが流行
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121006/bdy12100621400002-n1.htm

東日本大震災後に心不全が有意に増加、ACS、脳卒中も
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jcs2012/201203/524102.html

人食いバクテリアで30代“突然死”も
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/40262/

NEXCO東日本、高速道路の死亡事故が激増中と注意を呼びかけ
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120730_550001.html

追記:2012/10/24

こんなニュースも。
児童の視力低下、緑内障といった目の疾患もチェルノブイリでは多く報告されています。

2012年10月2日火曜日

東北・関東の食品、98品目1386件が100ベクレル超え

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100ベクレル超え 98品目1386件 水産物やキノコ 全検査品の1.2%
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012100202000125.html

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なんだかダウンロードなんとか法案とかで、記事本文の転載がダメ? なのかな?
よく分かりませんが、まあ記事タイトルの通り。詳しくはリンク先で。

今ちょっと忙しいので多くは語りませんが、私も食べ物に関しては事故当初よりある程度ユルくはなっています。今までの経緯を見ての判断です。

で、誰かと一緒にご飯を食べるときなどは「宗教上の理由で」と断って、海産物とキノコは食べていません。まあ、理解のある人としか食事はしないので、特に困ったこともありません。

あと、これらの食材は、東北関東だけでなく全国に行ってると思います。
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