2011年5月31日火曜日

低線量被曝における世界標準の見解

あーこの国もうダメかもわからんね。

市町村の4割が未実施=農畜水産物の放射性検査-11都県
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011050300044

さらにさらに、検査未実施のくせに、暫定基準値をさらに緩めろと、
東京、千葉、茨城、栃木、群馬、福島、埼玉、神奈川の知事が要望してます。

食品の放射線基準値「厳し過ぎ」 8知事が見直し要望
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103280513.html
石原都知事はパチンコ批判までは良かったんだけど、もはや老害だわ。

世界で一番安全な国。食の文化も世界一だった日本。
今となっては、最も安全な食べ物は3.11以前に製造された缶詰となってしまいました。

情報に関しても食べ物と同じ。3.11以前の方が信頼できます。
今の情報はバイアスがかかりまくってますから。

下は2005年に発表されたニュースです。

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線量限度の被ばくで発がん 国際調査で結論
http://www.47news.jp/CN/200506/CN2005063001003768.html

放射線被ばくは低線量でも発がんリスクがあり、職業上の被ばく線量限度である5年間で100ミリシーベルトの被ばくでも約1%の人が放射線に起因するがんになるとの報告書を、米科学アカデミーが世界の最新データを基に30日までにまとめた。

報告書は「被ばくには、これ以下なら安全」と言える量はないと指摘。国際がん研究機関などが日本を含む15カ国の原発作業員を対象にした調査でも、線量限度以内の低線量被ばくで、がん死の危険が高まることが判明した。

低線量被ばくの人体への影響をめぐっては「一定量までなら害はない」との主張や「ごく低線量の被ばくは免疫を強め、健康のためになる」との説もあった。報告書はこれらの説を否定、低線量でも発がんリスクはあると結論づけた。
2005/06/30 12:03   【共同通信】

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>職業上の被ばく線量限度である5年間で100ミリシーベルトの被ばくでも約1%の人が放射線に起因するがんになる

つまり年間20mSvで約1%の人ががんになるということ。
株や投信などの投資をしている人なら分かってもらえると思いますが、1%というのは全然低い数字じゃない。

統計学によると、人生において無視してよい確率は100万分の1とあります。
つまり0.0001%です。宝くじで3億円当たるとかは無視してOKです。

1%というのは、100人中1人、1000万人中10万人です。
放射能の特性から見て、子供に絞ってみると空恐ろしい確立になることが予想されます。

これが低線量被曝における世界標準の見解なのです。

2011年5月30日月曜日

名誉教授による精緻な分析


名誉教授による精緻な分析です。


これを思い出しました。

想像上の動物としての菅直人

日本人以外の外国人も含めた民主党員の投票で選ばれた菅直人首相。

私は菅直人氏が首相になったときから、この人は実在の人間ではなく、
想像上の動物なのではないかと思い、周囲にもそう言っていました。
天狗とか河童とかグレムリンとか、そんな感じの存在なのだと。

つまり、日本人の思考がもやもやとした煙になって、
それが国会議事堂まで集まってきて、
すーっと集まって形作られたのが、菅直人氏なのです。

で、その菅直人氏が「最小不幸社会」という
世にも不吉なキーワードを提唱したときに確信しました。
ああ、この人はやっぱり日本人を象徴する存在なんだ、と。

菅直人氏は「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」と言い放ち、
自分のアイデアで一発逆転を狙って
むりやり自衛隊のヘリコプターでバケツの水を原発の上からかけさせました。

私は、そのときのヘリのパイロットを思うと胸が痛みます。
想像上の動物の思いつきで、命をかけて放射能を浴びて、
なんの意味もないことをさせられたパイロットさん。ごめんなさい。

こう考えると、現在の日本は、まったく日本的に物事が進んでいると言えます。
私はそんな日本的な何かが、とても歯がゆく疎ましく思っています。
でもそれも結局は同族嫌悪なのかもしれません。
私のなかの日本的なものが菅直人にシンパシーを感じることへの嫌悪感なのかも。

フランス人かポリネシア人に生まれたかった。

追記 2011/05/31
やっぱりドイツ人にしとこかな。

いまだ現状把握すらできない東電にこのまま原発処理させるつもり?

福島原発、年内の収束絶望的 避難見直しに影響も
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011052901000607.html

ごにょごにょと書かれていますが、要するに
現状の把握すらできず、手の打ちようがない、ということです。
保身のことしか考えない人たちが集まっているのだから当然。

小惑星探査機はやぶさのチームだったら、3時間ぐらいで収束できたかもね。

探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力

というか、東電の行為はれっきとした犯罪です。

放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律
http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/166/07022205/003.htm

会長、社長以下、役員すべて逮捕じゃないの?
なんでまだ東電が記者会見とかやってるの?

2011年5月29日日曜日

武田邦彦教授の意見を96%が「信用する」



関西系の番組なので残念ながら東京では放送されていませんが、
昨日、5月28日に読売テレビで放送された
「増刊!たかじんのそこまで言って委員会」でのアンケート結果です。
1万票以上の投票で、これほどの差がつきました。

武田先生の福島講演を追った映像はこちらで見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=T3yq83Sd1Pg#t=2m55s

二本松市に続いて、各自治体は内部被曝の独自検査を!

二本松市 内部被ばく検査へ~結果によって避難も検討
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1071

二本松市の三保恵一市長は、5月27日、OurPlanetTVのインタビューに答え、独自にホールボディカウンターを利用した内部被曝検査を行うことを明らかにした。

今回、ホールボディカウンターで内部被曝調査を行うのは、二本松市内の妊婦や子ども、屋外での作業時間が長い農家や建設業の人など。これまで国に対して、ホールボディカウンターを利用した内部被ばく調査をするよう要請してきたが、国が取り組む予定がないことから、まずは20人に限定して、独自に調査をすることにしたという。

検査する人の選定や、公表の方法などが調整でき次第、早ければ今月中に検査を実施する方針だ。福島県立医科大学のホールボディカウンターは現在、利用できないため、県外の医療機関と提携する。

三保恵一市長は、「内部被曝がないというのを願っている」としながらも、結果によっては、子どもを含めた市民の避難についても検討すると明言した。

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リンク先に動画もあります。

二本松市の三保市長は、今回の災害は「人災である」と判断したと語っています。「日本の原発は世界一の技術力で安全だ」と聞かされていたことが間違いである。福島県のアドバイザーである長崎大学の山下俊一教授の意見は間違っている。ストレスによる精神的なリスクではなく、放射能の直接的な健康リスクを見なくてはいけない。主権在民こそが、自治体の行動の基本となるべきだ、と。

食品に関わる人は、偽装に気付いたらすみやかに内部告発を!

福島原発事故による食品汚染まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130110542659192601

参考にどうぞ。
食品偽装情報もありますが、氷山の一角でしょうね。

食品に関わる人は、偽装に気付いたらすみやかに内部告発を!
一生、寝覚めが悪いまま生きていくのはイヤでしょ?

2011年5月28日土曜日

太平洋戦争から変わらない日本人のメンタル

以下は映画監督の伊丹十三氏の父親、同じく映画監督の伊丹万作氏の文章です。
太平洋戦争の敗戦から明けた1946年に書かれたものですが、
今後の日本を予言しているかのような示唆に富んでいます。

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(略)

さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。

(略)

このことは、戦争中の末端行政の現われ方や、新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさや、さては、町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたかを思い出してみれば直ぐにわかることである。

(略)

しかし、それにもかかわらず、諸君は、依然として自分だけは人をだまさなかつたと信じているのではないかと思う。

そこで私は、試みに諸君にきいてみたい。「諸君は戦争中、ただの一度も自分の子にうそをつかなかつたか」と。たとえ、はつきりうそを意識しないまでも、戦争中、一度もまちがつたことを我子に教えなかつたといいきれる親がはたしているだろうか。

(略)

だまされたということは、不正者による被害を意味するが、しかしだまされたものは正しいとは、古来いかなる辞書にも決して書いてはないのである。だまされたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘ちがいしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。

しかも、だまされたものが必ずしも正しくないことを指摘するだけにとどまらず、私はさらに進んで、「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」ことを主張したいのである。

だまされるということはもちろん知識の不足からもくるが、半分は信念すなわち意志の薄弱からもくるのである。我々は昔から「不明を謝す」という一つの表現を持つている。これは明らかに知能の不足を罪と認める思想にほかならぬ。つまり、だまされるということもまた一つの罪であり、昔から決していばつていいこととは、されていないのである。

(略)

そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも雑作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。

(略)

「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて、一切の責任から解放された気でいる多くの人人の安易きわまる態度を見るとき、私は日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感ぜざるを得ない。

(略)

「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。

全文はこちら。
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/itami_mansaku.html
伊丹万作『戦争責任者の問題』(「伊丹万作全集1」筑摩書房刊)

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飯舘村の人、コントしてる場合か

福島・飯舘村に放射線量の表示機器、常時測定へ



飯館村役場前に常設のモニタリングポストが
設置され、笑顔で喜ぶ村民たち

表示は8.02μSv/h。
年間累積「外部被曝」で70mSv超えます。
笑顔で喜んでる場合じゃねええええ。

もうコントにしか見えない。
んで、上の警告灯はどうなったら点灯するの?

まさか、まだ子供や妊婦はいないよね?

お母さんでも簡単に幼稚園・学校の土を検査に出せます!

武田邦彦教授ブログより

http://takedanet.com/2011/05/post_4a28.html

(引用)

お子さんが通っている幼稚園の砂場と園庭の土を、ご自分がお金を払って検査したお母さんがおられます。

場所はさいたま市、結果は次の通りです(1キログラムあたり)。

ヨウ素-131    109ベクレル
セシウム-134   412ベクレル
セシウム-137   432ベクレル


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武田教授によると、この数字は法律的にみて、基準ギリギリの値とのことです。

このさいたま市のお母さんは素晴らしい。東北、関東のお母さん方は、自分の子供が通う幼稚園や学校の土を独自に検査した方がいいと思います。本来は行政の役割ですが、それがアテにならない今、自分たちで行うほかありません。

調べてみると、こちらに国内の放射線検査機関がまとめられていました。
http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/20110318_11.html

そのうちのひとつ、同位体研究所では、放射性ヨウ素・セシウム検査(I-131、Cs-137/134)は、1検体19950円とのことです。2日間で結果が出るとあります。
他の機関もだいたい、1〜3万円ほどで検査できるみたいです。出せない金額じゃないし、お母さん同士でお金を出し合えば安いものです。

もちろん幼稚園や学校だけじゃなく、自宅近辺の土壌検査をするのもお勧めです。

採取方法はそれぞれの機関や会社に聞いてもらえばいいですが、表面から3cmほどの土を採って、宅急便で送るだけ。簡単です。

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こんなニュースも。

放射線 測定位置にばらつき 16都県で地表1mから80m
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/295442.html

宮城県のモニタリングポストは高さ80mで行われているとのことです。最近になってこの高さに変更したという話もあります。なんでそんなことをするのか分かりません。

保護者が独自に放射線測定を行うことを禁じている自治体もあるそうですが、そんな勧告は無視しましょう。
生存権、子供の安全を守る権利、国民が知る権利。基本的人権を無視しています。そんな勧告を出す行政は憲法に違反しています。

その測定結果をいろんなサイトに送れば、みんなこぞって掲載すると思います。
サンプルが増えれば、まとめサイトなどもできるでしょう。
ぜひ、私のブログにも送ってください。

2011年5月27日金曜日

文科省が「1mSvを目指す」などと意味不明の供述

学校 1ミリシーベルト以下目指す
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110527/t10013148711000.html


高木文部科学大臣は記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、福島県内の学校で子どもたちが受ける放射線量を、今年度は、当面、年間1ミリシーベルト以下を目指すとし、一定の放射線量を超えた学校は、校庭の表面の土を取り除く費用のほぼ全額を国が負担することを発表しました。

高木文部科学大臣は、27日、福島県内の学校などで放射線量を低減させるための当面の対応を発表しました。それによりますと、学校での屋外の活動を制限する放射線量の目安は、これまでどおり年間の累積で20ミリシーベルト以下としながらも、今年度は、当面、年間1ミリシーベルト以下を目指すとしています。そして、土を取り除くことで放射線量を下げる効果が見込まれるとして、放射線量が1時間当たり1マイクロシーベルトを超えた学校を対象に、土を取り除く費用のほぼ全額を国が負担することを発表しました。高木文部科学大臣は、来週以降、福島県側と調整し、改めて福島県内の学校で放射線量の測定を行い、費用負担の対象とする学校を決めたいとしています。

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>学校での屋外の活動を制限する放射線量の目安は、これまでどおり年間の累積で20ミリシーベルト以下としながらも、今年度は、当面、年間1ミリシーベルト以下を目指す

もはや、何を言っているのか意味不明。

年間1mSvというのは、計算で出ます。
1mSv=1000μSv÷365÷24=0.114μSv/h
これに自然放射線の0.08μSv/hを足すと、0.194μSv/h
0.194μSv/h以上の地域では「外部被曝」だけで年間1mSvを超えるのです。

このエントリーを見るまでもなく、
福島県を中心に汚染度の高いところは、はるかに高い放射線量が検出されています。
「目指す」というのは、何を意味しているのか。
しかも学校での活動とか、生活してたら関係ないし。

でも、これで意味も分からず安心してしまう親がいっぱいいるんだろうなー。
文科省が言ってるのだから間違いない、とか言って。

かわいそうなのは住む場所を選べない子供です。
親が仕事だ家だなんだかんだと言い訳してる間に、子供はどんどん被曝しているのです。

基準値2000ベクレルの危険性を訴える



この「赤いつぶつぶの絵」を描いているのは柚木ミサトさんというイラストレーターの方でした。ここにいろいろあります。
http://twitpic.com/photos/pelukiss

また「世界もおどろく日本の基準値2000ベクレル」と題して、分かりやすい解説も作られていました。
http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html

日本のどこに住んでいようが、食べ物の危険はつきまといます。
周りの目を気にして口をつぐんでいる場合ではありません。

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追記 2011/05/27 13:05
上記の表のWHOの基準に誤りがあるとのことです。1Bq/Lは、スクリーニング開始レベル=核種を問わない検査でこれを超えたら詳細に核種の検査をするという数値とのこと。

いずれにせよ、日本の暫定基準値がとんでもないことには変わりありません。

正しくはこちら。

WHO飲料水水質ガイドライン
http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf
表 9-3 飲料水中の放射性核種のガイダンスレベル
※平常時。 年齢に関係なく一生その水を飲み続けるという仮定で設定
ヨウ素131 10Bq/L
セシウム134 10Bq/L
セシウム137 10Bq/L
ストロンチウム89 100Bq/L
ストロンチウム90 10Bq/L
ウラン235 1Bq/L
ウラン234/238 10Bq/L
プルトニウム238,239,240 1Bq/L

東京都内各地の空中放射線量





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日本共産党都議団は、5月6日より25日までの間、専門家の協力も得て、都内全域で放射線量測定を行いました。



ほんと、さっさと名前変えたら良いのに。共産党。

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東京都内各地の空中放射線量測定結果について
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904.html


(引用)


資料1
東京都健康安全センターが地上18mでおこなっている環境放射線量測定によると、5月の一日単位の平均値は、0.068~0.062であった。同センターによると地上1mでもほぼ同様の値であったとしている。しかし、私たちが地上1mでおこなった測定では、この程度の濃度だった地域は大田区、杉並区、町田市など、都内全域で見るとごく限られた範囲であった。比較的高い地域は、青梅市、あきる野市、練馬区が0.09台、江戸川区~江東区の湾岸地域が0.1台、最も高い地域が足立区~葛飾区で0.2~0.3台である。


資料2
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904_2.pdf
足立区、葛飾区、江戸川区など東部に0.18~0.39など高線量率の地域が集中している。豊洲埋立地の高線量率も、東部の高線量率地域と連続するものと考えられる。この地域で地上0mで測定した結果、0.618という地点があった。


資料3
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904_3.pdf
江東区から練馬区を結ぶ線以東の地域は年間1mSv以上の放射線量となっている可能性がある。


資料4 
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904_4.pdf
新宿区内、それも約3.5kmという限られた範囲内の測定でも、0.066~0.116と大きな開きがある。


同一地域で見ると、草地上部、木立周辺の放射線量が他に比較して高かった、とのこと。


測定結果一覧表
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904_5.pdf


28μSv/hの通学路


ニュースJAPANでVTRが途切れたことで、
すわ言論統制かとネット上がざわついていますが、
それが権力からの圧力なのか機械の不調なのかは置いといて、問題はその内容です。

だいたいの数字は知ってましたが、
やはり細やかに計測して、それを映像で見せられるとショックです。

通学路の草むらで28μSv/h。
側溝の中で9.0μSv/h。
地下通路「非常に低いですねー」といいながら0.32μSv/h。いやいや低くないって。
小学校の花壇で3.26μSv/h。

地面に放射性セシウムが降り積もっている状態です。
もしかしたらプルトニウムやウランもあるかも分かりません。

日本の法律で定められた放射線管理区域は1.3mSv/3カ月。つまり年間5.2mSv。
時間あたりにすると、約0.6μSv/hです。

私は少なくとも、生活環境の平均値がこの数字を上回る地域の人は
すぐに避難、あるいは移住すべきだと考えています。
そして、これは安全マージンをまったく取っていない意見です。

安全マージンをとって、1mSv/年間という以前の基準を厳守するためには、
地域で違いますが、だいたい0.2μSv/hになります。

0.6μSv/hの環境に住んでいたら、年間5.2mSvを「外部被曝」します。
でも内部被曝を合わせると、少なく見積もっても累計10mSvは超えるでしょう。
もしかしたらその10倍ぐらいになる可能性もあります。

内部被曝の影響はサンプル数が少ないため、専門家の間でも意見が分かれています。
悲しいことですが、今回の災害で内部被曝に関する知見は飛躍的に高まるでしょう。

2011年5月26日木曜日

無題

23 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。(チベット自治区)  Mail: sage 投稿日: 2011/05/26(木) 20:39:37.80  ID: K/g5Pv3l0

共産党はもう党名を「確かな野党」とか「永久野党」にしとけよ
名前で警戒されすぎなのがアホだ

>>23
禿げ散らかすほど完全に同意

完璧な放射能などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。



ホッテントリメーカーというサイトで「放射能」というキーワードを入れたら、村上春樹風の文章に自動生成してくれました。面白かったので紹介します。

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完璧な放射能などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。


「どうせ放射能の話だろう」とためしに僕は言ってみた。
言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。
「なぜ知ってるんだ?」と相棒が言った。
とにかく、そのようにして放射能をめぐる冒険が始まった。


「僕はね、ち、ち、放射能の勉強してるんだよ」と最初に会ったとき、彼は僕にそう言った。
「放射能が好きなの?」と僕は訊いてみた。
「うん、大学を出たら国土地理院に入ってさ、ち、ち、放射能を作るんだ」


放射能には優れた点が二つある。
まずセックス・シーンの無いこと、それから一人も人が死なないことだ。
放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。


僕が三番目に寝た女の子は、僕のペニスのことを「あなたの放射能」と呼んだ。


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なかには違和感がないものもありました。

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そして今日でもなお、日本人の放射能に対する意識はおそろしく低い。
要するに、歴史的に見て放射能が生活のレベルで日本人に関わったことは一度もなかったんだ。
放射能は国家レベルで米国から日本に輸入され、育成され、そして見捨てられた。それが放射能だ。

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中曽根元総理が原発政策を掲げ、アメリカから欠陥設計のGE製マーク1を売りつけられて見捨てられた現状そのものです。

ちなみに村上春樹の『羊をめぐる冒険』に、今の日本を表すようなとても鋭いセリフがあります。

「広告を押さえるというのは出版と放送の殆どを押さえたことになるんだ。広告のないところには出版と放送は存在しない。水のない水族館のようなもんさ。君が目にする情報の九十五パーセントまでは既に金で買われて選りわけられたものなんだ」




衆愚政策の結果

なぜかエントリーが消えていたので再アップします。
というか、bloggerがバグってる。なんでだ。

3S政策
http://ja.wikipedia.org/wiki/3S%E6%94%BF%E7%AD%96

3S政策(さんえすせいさく)とは、大衆の関心を政治に向けさせないように取る愚民政策のひとつ。3Sとは、Screen(スクリーン)、Sport(スポーツ)、Sex(セックス)の頭文字を取ったとされる。

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自分で考えようとしない。
与えられたことしか見ない。
周りの人たちと同じ行動をとる。
意見を言う人を非難する。

日本における3S政策が大成功したことが今回の災害でよく分かりました。
おそらく、この成功の要因はテレビにあるのだと思います。

東電社員は1mSv/年で厳重注意。でも子供は20mSv/年でもOKです。

東電女性社員の被曝、保安院が厳重注意
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110525-OYT1T01213.htm?from=tw

経済産業省原子力安全・保安院は25日、東京電力福島第一原発で放射線業務従事者でない女性社員2人が、年間限度量の1ミリ・シーベルトを超えて被曝した問題で、同社を文書で厳重注意し、個人線量計の確保など7項目の再発防止を指示した。

同原発では事故後、放射線管理区域外でも放射性物質が濃度限度を超えていたのに、同従事者でない女性社員5人を働かせていた。保安院は、放射線測定者の増員、同原発と福島第二原発で内部被曝の評価を徹底することなども求めた。

(2011年5月26日00時31分  読売新聞)

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表題の通りです。

2011年5月25日水曜日

ガイガーカウンタで計ってみた

RADEX RD1503で都内を計測してみました。

中野区の自宅近辺は0.08〜0.16μSv/h
自宅の中も変わりませんでした。
原宿はやや高めでした。0.12〜0.18μSv/hぐらい。
浜松町近辺は0.09〜0.16μSv/hでした。

九州(福岡)の部屋でも0.09〜0.14μSv/hぐらいだったので、あまり変わらないなという印象です。福岡の屋外では0.07〜0.09μSv/hぐらいでした。建材とかから出ているのかも。

ただ、もともとの自然放射線量は福岡の方が東京よりも2倍近く高いはずなので、やはり現在の東京には余分な放射線がありそうな感じです。

ただし都内各地でアスファルト、排水溝などにも近づけてみましたが、1mの高さで測った数値とそれほど変わりませんでした。これは意外でしたが、雨などでかなり流されているのでしょうか。

港区・芝公園近辺の路上を歩いているとピーピーと音が鳴りました。ポケットから取り出してみると、0.2μSv/hでした。0.3μSv/hでアラームが鳴る設定にしているので、瞬間的に0.3μSv/hを超えたのだと思います。土や緑が多いところほど高いのかもしれません。

 
芝公園の近くの路上

芝公園内から見た東京タワー。
地震の影響で先端が曲がってました。

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ガイガーカウンタを使う上での注意。

ガイガーカウンタというのはガイガーミューラー管(GM管)に当たる放射線の数をカウントして、それをシーベルトに概算しているだけなので、正確な数値は出ないそうです。より正確に測るには、シンチレーション式のサーベイメーターが必要となります。

YouTubeとかにある比較動画を見ると、ガイガーカウンタはシンチレーション式よりも比較的高めに出ています。シンチレーション式で0.07~0.09のところ、ガイガーでは0.1とか0.12とか出ていました。私のRADEXの機種もやや高めに出るという話です。

また、ガイガーカウンタの信頼性はGM管の大きさに比例します。中国製のものなどは小さなGM管を用いていて、数値が不安定なものもあるようです。RADEX社ではロシア製のGM管を使用しているらしいです。

つまりガイガーはおおまかな目安としかならないということです。もちろん食品などに含まれる放射性物質などはまったく測れません。いろんなところで計測して相対的に数字を見て判断するための道具といえます。

あと、ガイガーカウンタを地面に直接置いたりしている人も多いですが、放射性物質が表面に付着したり内部に入り込んだら、目安にならなくなります。また、内部に高電圧回路があるので防水にも気をつける必要があります。なのでビニール袋やジップロックに入れて使用することが推奨されています。γ線はビニールも透過するので、計測に問題ありません。

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RADEXには私の持っているRD1503と、上位機種のRD1706があります。見た目は同じですが、1706の方はGM管を2本搭載しており、より安定して計測できるとのことです。また、ECOTEST社のガイガーカウンタもRADEXと同じロシア製のGM管を使用しているようです。ハンディタイプのガイガーカウンタは、ヨーロッパを中心にこの2社が定番となっているようです。

承諾書が必要な牛乳って何だ?

[中日新聞-『甘い被ばく限度 学校混乱』との見出しで
福島県の学校の現状についてレポート。(5月24日)]

福島県の学校が『福島産の牛乳を飲ませるための、承諾書』を要求
http://infosecurity.jp/archives/10884

(引用)
中日新聞と系列の東京新聞は、20ミリシーベルト問題で揺れている福島県の学校の現状についてのレポートの中で、現在、福島県の学校では子供に福島産の牛乳を飲ませることや屋外活動やついて、保護者に承諾書を要求していると伝えた。保護者が承諾しない場合、体育は室内見学となり、給食費から牛乳分が返還されるという。

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安全なものを提供しなくてはいけない学校側が、保護者に承諾書を要求するというふざけた話。
なにもかもが狂っていて、言葉もありません。私の理解力の範疇を超えてます。
今回の災害ではそんなことばかりですが。

とにかく福島県の親御さんは、承諾書にサインしないでください。
学校側がこれは危険だと教えてくれているのです。
承諾書を書かなければいけない牛乳なんて飲む必要がありません。


2011年5月23日月曜日

都内に放射能セメントが流通

やはり後手に回った放射能汚泥
建築資材で都内に15万トン流通か

http://diamond.jp/articles/-/12355

このエントリーでも触れましたが、都内でも放射能に汚染された汚泥約15万トンが、セメントや建築資材として流通してしまったようです。

もはや、コメントする気も起こりませんが、救いは放射能セメントが使われた建物に入っても外部被曝で済むということでしょうか。内部被曝よりはマシかも? でも、そこに住むとなると長期的な低線量被曝はまぬがれません。建築会社や不動産業者は資材の放射線検査をすぐに始めるべきです。

ていうか、ほんとにワザとじゃないのかな。

原発災害対策のキーパーソン4人の答弁

参議院 行政監視委員会がさきほど終わりました。

途中、参議院オンライン中継がパンクしてしまいましたが、
Ustreamでは35000人もの人が視聴したみたいです。

すでに録画映像がアップされています。

参議院 行政監視委員会 5月23日 13時~
「原発事故と行政監視システムの在り方」について
http://www.ustream.tv/recorded/14906087
http://www.ustream.tv/recorded/14907869

参考人氏名
石橋克彦 氏(神戸大学地震学者)
小出裕章 氏(京都大学原子炉実験所助教)
後藤政志 氏(元東芝・原子炉格納容器設計者)
孫正義 氏 (ソフトバンク社長)

これこそ、まさに良識の府。
3時間強ありましたが、4人の参考人たちの答弁は一言一句、素晴らしいものでした。
これを見れば、今、日本が置かれている状況が分かります。
私のブログなんか読まなくても良いです。

この4人が日本にいてくれて、本当に良かったと思いました。
そして、同時にこれをネット上でしか見られない日本に絶望もしました。

たくさんの放映要望が集まったはずのNHKも結局放送しませんでした。
どんな番組よりも国民に伝えるべき内容なのに。

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最後の方、民主党の風間直樹議員からの質問で、小出氏が3月15日に計測した放射性物質の量の話が出ました。風間議員は、とても明瞭で良い質問をしていました。民主党にもこんな議員がいるんですね。

小出氏の発言を追ってきた人はすでに知っていることですが、氏の計測によると、15日の東京の空気中に含まれる放射性ヨウ素の量は数百ベクレル/hのオーダーでした。被曝量に換算すると、1時間あたり20μSvになると小出氏は言っています。ということは、15日に、この空気が24時間滞留したとすると、実に480μSvとなります。災害前の(今でもなのか?)法律上の年間許容量は1mSv(1000μSv)、その半分近くを1日で浴びた計算になるのです。その後に、雨で放射性物質が降下した21日以降があります。はたして今までの累計はどれぐらいになるのか。

ここにその分析結果表があります。
http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/home/11.3.25tokyomienaikumo.pdf
これはフィルターに付着した粒子状の放射性物質のみの計算です。揮発したガス状のものを含めていないので、実際はこれよりも高くなります。

これが公的な場で発言されたことはとても意味があります。
会の最後に議長は、これらの問題を国会に提出して回答を得ると断言しました。

東北、関東に住む人は、15日に何をしていたかを思い出して記録しておくのがいいと思います(できれば3月いっぱいぐらいは)。ことによれば、いずれ東電だか政府だか保安院だかを相手取って訴訟になる可能性があるからです。

ベクレル数最新版



【1㎏あたりのベクレル数 単位:Bq/kg放射性ヨウ素)


                 0.111 アメリカの法令基準(水)
                     0.5 ドイツガス水道協会
                        1 WHO基準(水)
                      10 WHO基準(野菜)
                      10 日本の3月16日までの基準値(水)
                      37 食品の種類に関係なく、子どもが口にしてもよい上限
         (チェルノブイリ事故で子どもを診察した医師・ベルラド研究所)
                      40 原発から排出可能な、排水(汚染水)の限度基準値
                    100 日本の乳児飲用に関する暫定的な指標値(水)
                    170 アメリカの法令基準(飲食物)
                    210 東京都金町浄水場
                    300 日本の3月17日以降の暫定指標(水)
                    370 日本の3月16日までの基準値(野菜)
                    500 EUの食品の基準値
                    520 栃木県大田原市の「黒羽茶」(5/17採取) ←NEW
                    570 神奈川県南足柄市「足柄茶」
                    650 福島県いわき市沿岸の「ムラサキガイ(ムール貝)」(5/16採取) ←NEW
                    850 福島県いわき市沖のシラス(5/13)
                    870 福島県北塩原村のワカサギ(5/13)
                    890 栃木県鹿沼市の「板荷茶」(5/17採取) ←NEW
                    894 茨城県境町の茶葉(5/16採取) ←NEW
                    965 福島県飯館村の水道水
                    985 千葉県八街市の茶葉(5/20発表) ←NEW
                    990 福島県いわき市沿岸の「ヤマメ」(5/17採取) ←NEW
                  1000 WHO基準 ←餓死を避ける為に緊急時に食べざるを得ない非常事態時の数値
                  1200 福島県いわき市沿岸の「ワカメ」(5/16採取) ←NEW
                  1530 宮城県丸森町の牧草(5/11採取) ←NEW
                  2000 日本の3月17日以降の暫定指標(野菜)
                  2050 長野県長野市内、焼却灰のセシウム137(5/18) ←NEW
                  3000 IAEA基準(水)(緊急時、ヨウ素131)
                  5250 神奈川県川崎市多摩区の浄水場の汚泥(5/17採取) ←NEW
                  8300 千葉旭市の水洗いした春菊(3/26)
                13000 福島第一原発から50キロの沖合の海藻アカモク(5/3)
                17000 茨城県ひたちなか市、下水処理場の汚泥の焼却灰(5/4)
                24000 東京都内の下水処理施設、4/25採取の汚泥の焼却灰
                54100 茨城の水洗いしたホウレン草
              446000 福島市の堀河町終末処理場の汚泥(5/8)
            5190000 福島飯舘村の水洗いしてない雑草
          80000000 3号機から海に流出した汚染水(5/11に41時間で250トン流出) ←NEW
      3900000000 3号機で作業員の足がつかった溜まり水
2900000000000 2号機の溜まり水

友人へのメール

友人に送ったメールです。参考になれば。
この友人は外食をなるべく控え、食材を関西から入手しているとのこと。

ここで書いていることは、妊娠している人や乳幼児、これから子供を作る人を念頭に入れています。50歳以上の人は、放射能による影響は少ないと言われています。

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今の東京で暮らす上ではやっぱり食べ物、飲み物が一番でかいと思う。
だから安全な食べ物を食べていれば、基本的に大丈夫なのかなーと。

東京の水は現在のところ安全。↓のサイトをたまにチェックする。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/w-past_data.html

ただ、産地偽装は絶対にある。
チェルノブイリのときはドイツでさえすごく産地偽造があった。
法律的に考えると日本はもっとある。モラル的に考えても。
というか、すでに疑わしいケースも出てるが、あんまり話題になっていないのが怖い。
http://tokumei10.blogspot.com/2011/04/blog-post_7434.html

野菜はもちろん、牛乳とかタマゴにも注意。
関東、東北でとれたものを人から貰っても食べないこと。キノコとかタケノコとか。濃縮される。
魚にも濃縮はあると思う。政府は無いって言ってるけど。
http://radioactivecontamin.blog79.fc2.com/tb.php/78-e903e51a
最初は小さい魚、災害半年後から大きな魚にも影響が出てくる。

また、加工食品とか菓子類は、そもそも原料表記がないので西のものでも安心とは言えない。
不安な場合はメーカーに原料の産地を問い合わせる。
スーパーで極端に安いものや半額シールのものは買わない。
普通よりも高い商品を並べている高級スーパーは、産地はある程度信頼できるかな。ブランド失墜を恐れるはずだから。
牛肉は個体識別情報検索が簡単にできる。HPで番号入れるだけ。
生まれた場所まで分かるから偽装しにくいと思う。

携帯電話に入れとくと吉。
http://www45.atwiki.jp/seizousho/
https://www.id.nlbc.go.jp/top.html

ユッケは放射能関係なくダメ。

東北、関東では生産されていない野菜、フルーツを知っとく。
いろんなものの産地を知るのは良いこと。

味噌汁はデトックスにも良いみたい。

食べ物以外だと、工事現場とか風で粉塵が舞ってるようなところは、避けるかマスクするのが良いかなー。東京でも、場所によって放射性物質の量はマチマチだから。

地べたに直接座ったり手で触ったりして、そのままにしない。手を洗う。服をブラシかけする。など。

外から帰ったらシャワー浴びるのもいい。
部屋はなるべくキレイにしておく。
掃除機と、できるときに床を拭き掃除。空気清浄機もいい。

福島で大規模ベントとか爆発する可能性はかなり小さくなったけど、ゼロではない。
ので一応頭の片隅に置いておく。
休みとかでたまに東京から離れると、気分が楽だし、ちょっと客観的になれるかも。

そして夫婦やパートナー、家族とは情報を共有したほうが何かとスムーズ。

ただ、あんまり神経質になりすぎるのは良くない。

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人間は緊張を継続できない生き物らしいです。
だから、あまり負担に感じてしまうと拒否反応が出てしまう。
食べ物に気をつけるのは日常のクセにしてしまうのが良いと思います。

こんないろいろ面倒くさい! という人。悪いのは私ではなく、
暫定基準値とか産地表記緩和など、メチャクチャなことをする政府です。
忘れないでね。


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※追記

何度も言ってますが、私は武田邦彦教授の意見に賛成です。

なので国が定めた暫定基準値を容認できる人は、ここまで気をつける必要はありません。

2011年5月22日日曜日

放射性物質移流拡散シミュレーション 2011年3月12日-2011年3月27日




放射性物質移流拡散シミュレーション 2011年3月12日-2011年3月27日


K&F Computing Researchという民間企業が開発したgradiというソフトによるシミュレーション。とても分かりやすいです。SPEEDIとはいったい何だったのでしょうか。左パネルは移流物質の濃度、右パネルは雨で落下した物質の(積算)濃度を表しています。

被曝許容100mSvへの布石? 原子力安全委員会の発表

原子力安全委員会が100mSvの被曝に関する評価を発表しました。

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低線量放射線の健康影響について
http://www.nsc.go.jp/info/20110520.html

100mSvを超える被ばく線量では被ばく量とその影響の発生率との間に比例性があると認められております。一方、100mSv以下の被ばく線量では、がんリスクが見込まれるものの、統計的な不確かさが大きく疫学的手法によってがん等の確率的影響のリスクを直接明らかに示すことはできない、とされております。

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100mSvが/生涯なのか/年なのか、/時間なのかも分からない書き方で、サンドウィッチマン的に言うと「ごめん、ちょっと何言ってるか分かんない」という感じですが、累積100mSvで病気になっても証明できませんよ、という意味なのか? 今後の被曝許容量を引き上げるための布石ともとれます。高濃度放射能がどれだけ放出されても、許容量を上げればOKと考えているのでしょうか。

ICRP(国際放射線防護委員会)では、低線量被曝について「閾値なし直線モデル(NTLモデル) 」を採用しています。これは0〜100mSvの間にも確率的影響が存在するとするモデルです。

参考動画
被ばく 放射能について 医学博士 崎山比早子さん
http://www.ustream.tv/recorded/13453891

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お金に余裕があって、内部被ばくが心配な人は、下記クリニックでホールボディカウンタによる内部被曝検査ができるみたいです。病院やクリニックは、国に遠慮などせず、こうした検査をどんどん取り入れてもらいたいです。

高輪クリニック
http://takanawa-clinic.com/housyataisaku/

2011年5月21日土曜日

日本に国民主権を取り戻すインターネット政党を

まずはこのニュースを。

原発の地下建設推進、議連発足へ 与野党党首ら超党派
http://www.asahi.com/politics/update/0521/TKY201105200673.html

4人の首相経験者や与野党党首が顧問に名を連ねる「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」が31日に発足する。表向きは勉強会だが、名前を連ねるベテランの顔ぶれから、大連立や政界再編に向けた布石との臆測も呼びそうだ。

議連の顧問には民主党の鳩山由紀夫氏、羽田孜氏、自民党の森喜朗氏、安倍晋三氏の首相経験者のほか、谷垣禎一総裁、国民新党の亀井静香代表らが名を連ねた。たちあがれ日本の平沼赳夫代表が会長に就いた。

地下式原発は地下に建設される原発。事故の際に容易に地下に封じ込められる利点があるという。三木内閣当時に検討が始まり、1991年に自民党内に勉強会が発足していた。

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自民党その他の保守政党について

私は、今回の災害が起こるまで、かなり保守寄りの考えを持っていた。日本人として、日本の文化を守りたいというのは当然だと思っていたからだ。原発災害が起こった直後には、民主党のつたなさを見て、自民党ならもっとうまくやっただろうと思った。確かに、震災後すぐにアメリカが提案した原子炉の冷却剤であるホウ酸の提供をすぐに受けていれば、もっと被害は少なかっただろうとは思う。

だが、今までの動きを見て知ったのは、自民党をはじめとする日本の保守は腐っていたことだ。上のニュースはこのことを象徴している。もはや日本において(本当は世界で)原子力発電は死んだのに、原発利権をむさぼってきた彼らは未だに反省しようとせず、人類には制御不可能な核エネルギーをまだ使って甘い汁を吸おうとしている。上のニュースに代表の名がある国民新党、たちあがれ日本も同じである。いまさら大連立や政界再編をしても何も変わらないだろう(河野太郎氏がエネルギー担当大臣になったら少しは変わるかもしれないが)。

福島も浜岡ももんじゅも玄海も六カ所村も、すべて彼らが作ったものだ。今回の災害の根本には日本の保守政党の腐敗がある。

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民主党について

一方、民主党が腐っているのは、ずっと前から知っていた。

民主党は絵空事のような埋蔵金を国民の目の前にぶら下げて、与党となった。子ども手当や高速道路無料化などの甘言をエサにしながら、日本の国旗を切り刻んで党旗を作ったり、中国に1兆7500億円も貢いだり、文化大革命を賞賛したり、高度な科学技術を仕分けしたり、外国人参政権や人権擁護法などの法案を進めたりと、とんでもないことばかりしてきた。

彼らは与党になる前から、日本の国力を著しく落とすことに注力してきた。今回の災害でも、彼らは日本を“わざ”と壊しているかのような政策を取っている。こんな壊日政党を与党にした日本人はつくづく愚かだと言うしかない。

今の党首である菅直人首相は、民主党員の投票で選ばれた。民主党では党員資格に日本人という限定がない。つまり日本の首相を選んだのは純粋な日本人ではなく、外国人を含めた民主党員なのである。これだけでも、日本の与党たる資格はない。

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共産党について

私は今まで共産党を支持したことはないし、これからも支持しないが、原発に関して最も発言権があるのは共産党だ。

共産党は、日本の原発政策に対して1970年代からずっと前から反対を訴えてきた。また、2006年、2010年には吉井英勝衆院議員が「巨大津波による冷却機能の喪失」と「地震によって外部電源、非常用電源が同時に失われる」ことを問題提起した。これは今回の災害にかなり近い想定だった。

電源喪失による最悪事態を警告 福島原発事故でメディア注目(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-03-26/2011032601_03_1.html

外部電源喪失 地震が原因(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-30/2011043004_04_0.html

共産党は確かに政策についての研究はかなり熱心である。ただ、彼らはいままでに築いたネットワークを保守することだけに注力している。野党のままで現状維持できればいい、という考えなのである。政策研究の力は認めるが、政権を担う力は無い。なにより、政権を狙うなら共産党という名前を変える必要がある。カビの生えた古い共産主義とは違うと主張するのであれば、古い名前と綱領を変えなければ前には進めない。

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その他の政党について

公明党は政教分離に反している。違憲。
みんなの党は日和見で存在感ゼロ。
社民党は論外。

個人的に大阪維新の会には唯一期待しているが、橋下氏だけでもっていることと、やや独裁的な匂いがするのが気になる。周りに集まる人間は、やはり自分の利益のことしか考えていないのではないか。

─────────────────────────

こうして見ると、右も左もまったく支持できないことが分かる。

だが、今の大人たちのように「しょうがない」で済ませている場合ではない。日本はまがいなりにも民主国家だ。すなわち主権は我々、国民にあるのである。それを自覚していない人たちがあまりにも多すぎる。

今、必要なのは政治に国民主権を取り戻すことだ。

前置きが長くなったが、ここからが本題。

私が提案したいのは、インターネット民主党を日本に作ることだ。インターネット民主党(IDE)とは、ハンガリーで誕生したまったく新しい政党である。民主党と付いているが、日本の民主党とは一切関係ない。民主党という名がイヤなら日本では名前を変えれば良い。インターネット党とか直接民主党とか、2党とか、なんでも良い。

このインターネット政党は独自の政策を持たない。議員は志願者から抽選で選ばれ、国民からの直接の投票を反映させる。IT技術で実現された直接民主制である。

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Wikipedia
インターネット民主党より

IDEは間接民主主義的に議席を獲得し、市民による代表議員のコントロールを通して直接民主主義を実現する。議会へ使わされる代表議員は、

1.志願者の中から抽選で選ばれる。

2.当選した議員は、欧州議会の場合は一か月、国会の場合は数か月おきに辞任し、次の(抽選によって選ばれた)代表に議席を明け渡す。党派ごとに編成される欧州議会においては、IDEの代表は無所属に分類される。

3.国会・欧州議会などで決議が行われる際には、代表議員は市民がインターネットを通し直接民主的に成した議決を反映する。

IDE内における意見相違は議会でも反映される。即ち、ある法案をIDE党員の60%が支持、40%が反対していて、IDEが10議席を有している場合、6票が支持に、4票は反対に投ぜられる。

─────────────────────────

現在、ハンガリーのほかにも、チェコスロバキアやフィンランド、イギリス、ニュージーランドでインターネット政党(直接民主主義)の実現を目指す政党が確認されているという。日本もそれに続けば良い。

ただし直接民主主義の欠点を理解しておく必要もある。下記に問題点が挙げられていた。

ハンガリーのインターネット民主党の目指している直接民主制の問題点はどこなのでしょうか?

ここで挙げられていたのは次の4点だ。

1小党乱立
2秘密選挙制の危機
3衆愚政治の危険
4ノウハウの欠如

このなかで注目するべきは「3衆愚政治の危険」だ。確かに直接民主主義は独裁者を生み出す可能性がある。プロパガンダに煽られやすい衆愚が直接投票すると、ヒットラーのような人物がトップに立ってしまう可能性がある。ましてや民主党を与党にするような日本国民をや。

だが対策はある。政党の立ち上げの際、綱領に「最大で議会の25%(割合は検証の必要あり。議会の半数以下にする)までしか議席を持たない」という自主規制を作っておけばいい。完全に直接民主制を目指すのではなく、間接民主制と共存させることで、本当の意味での「確かな野党」になるのである。これで衆愚の暴走を未然に防げるのではないか。この点はハンガリーのインターネット民主党とは少し異なるが、むしろカリスマによる古いタイプの政治から脱却できる可能性も見えてくる。

その他3点も「議席半数以下の自主規制」でおおむね解決できると私は考えている。だが、世界的にもかなり先進的かつ実験的な政治手法であるため、フールプルーフは詳細に検討する必要があるだろう。

現実的でない、という意見もあるかもしれない。でも現状では日本は壊れていく一方だ。立派な政治家が生まれないのなら、国民ひとりひとりが政策に参加する他ない。特に若い世代の政治参加がなければこの国を変えることはできない。今現在の日本の状況を打破するためには、これぐらい挑戦的な荒療治が必要ではないだろうか。

少なくとも、こうした政党の形があることを知っておくだけでも無駄にはならないはずだ。

関連リンク
直接民主制・間接民主制・インターネット民主党
「ネットがあれば政治家いらない」 東浩紀「SNS直接民主制」提案
週刊IDE

2011年5月20日金曜日

暫定基準値500ベクレルを超えるセシウムたっぷりのお茶を、雨の中摘まされて食べさせられた13校の子供たち

平成23年度 5月11日(水)『さしま茶 ふれあい学習』
http://www.iwai-sakura.jp/sasimacyahureai/sasimacya-hureai.html

(引用)
■5月11日水曜日、坂東市にある茨城県立農業大学で、平成23年度、恒例の『さしま茶ふれあい学習』が開催されました。あいにくの雨でしたが、坂東市の小学3年生を対象とした13校が参加しての合同学習会です。

■先生と一緒に2列になってお茶摘み。中には初めてお茶の葉に触れる児童もいたのでは?

■児童が摘んできたお茶の葉を、『坂東市くらしの会』の皆さんがてんぷらにして子供たちにふるまいます。

■皆さんが腕によりをかけて作る美味しいお茶のてんぷら。 中には初めて食べる児童もいたのではないでしょうか・・・。

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2011.5.16 20:17
茨城でも生茶葉から基準値超える放射性物質 さしま茶など出荷自粛要請


茨城県は16日、同県北部の大子町と同県西部の境町で採取された生茶葉から国の基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。県は両町に当分の間、平成23年産の茶葉の出荷を自粛するよう要請した。境町は特産品「さしま茶」の産地として知られる。大子町は14、19年度の「全国手もみ茶品評会」で全国1位の評価を受けた奥久慈茶の産地で、生茶葉の生産量が県内最多。

県農林水産部によると、大子町の生茶葉からは放射性セシウムが1キログラム当たり570ベクレル、境町からは同894ベクレルを検出し、ともに基準値(同500ベクレル)を上回った。ただ、実際にお茶として飲む抽出液の検査では、ともに基準値を大きく下回った。また、生茶葉、抽出液のいずれも放射性ヨウ素は検出されなかった。

さしま茶はすでに出荷が始まっており、県と境町は出荷先や出荷量を調べている。

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今、この時に、このキチガイじみた催しをやる意味はどこにあったのか。

13校も学校が集まっていて、声を上げる教師はいなかったのか。この会をやる前に、自主的にお茶の放射性物質を検査するなどの対策は、誰も思いつかなかったのか。

この「ふれあい学習」に参加した教師は、いますぐ教職を辞めなさい。
参加させた親は自分の愚かさを自覚して、いますぐ子供に謝りなさい。
「被曝させてごめんなさい」

5月23日(月) 参議院 行政監視委員会がすごい

5月23日(月)
参議院 行政監視委員会
孫正義、後藤政志、石橋克彦、小出裕章氏

これは強力なメンバーが揃っています。
仕事サボってでも見る価値あり。
サボれない人は後でゆっくりYouTubeで見てください。

参議院インターネット審議中継で放送されると思います。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php


犬のパンダが保護されてました


パンダ

NHKのドキュメンタリー「ネットワ―クで作る放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月~」で最後、飼い主を追いかけていた犬のパンダが保護されていました。

こちらのブログに顛末があります。
猫ぽっかぽっか!プラスわん
龍の飼い主さんがわかりました
http://blogs.yahoo.co.jp/kumakitiji/63195387.html
飼い主さんに その話をすると 涙声で
3月11日から 4月21日までに11回えさをやりに行っていました
21日連れて出ようと思ったけれど 全部は無理1匹だけ連れて行くことも出来ず
泣く泣く置いてきたんです。でも お父さんが 俺は間違った判断をした
犬1匹助けられないで 俺は責任を取って死ぬと言い出して・・・・・
パンダが見つかったことで お父さんの命も助けてもらいました
と、何度も何度もお礼を言われました。

残りの犬と猫たちも無事救出されることを祈ります。

この非常時にペットなんか放っておけ、と言う意見もありますが、一緒に住んでいる動物は、家族です。私は個人主義なので、猫2匹を含めた核家族を、もっとも大切な単位として考えています。その家族を見捨てるのはなにより辛いことなのです。

パンダを保護したのは「犬猫救済の輪」というグループです。
http://homepage2.nifty.com/inunekokyusainowa/


放射能管理が必要な東京


仕事が立て込んできたのであまり更新できないのですが、
ちょっと見逃せない記事があったので。


下の記事は5月15日の朝日新聞の記事です。

「東京、一部で高濃度 土壌セシウム、茨城超す」


この記事にある数値を低い順に並べるとこうなります。

単位:Bq/kg
127 千葉 飯山市 4/20
358 千葉 千葉市JR千葉駅前 4/14
455 茨城 神栖市 4/20
484 埼玉 朝霞市荒川土手 4/10
1,147 東京 中央区築地 4/10
1,311 東京 千代田区皇居東御苑天守閣跡 4/10
1,327 千葉 千葉市千葉モノレール天台駅前 4/11
1,904 東京 千代田区二重橋横 4/10
3,201 東京 江東区亀戸 4/16
27,650 福島 福島市光が丘 3/19

単位がBq/kgでは分からないのでBq/m2に換算します。(最初からBq/m2で出してくれたらいいのに)
これを換算するには、ライターの木野龍逸氏が原子力安全委員会に問い合わせたところ、元の数字に65を乗じればいいとの回答があったということです。

それで出た数値がこちら

単位:Bq/m2
8,255 千葉 飯山市 4/20
23,270 千葉 千葉市JR千葉駅前 4/14
29,575 茨城 神栖市 4/20
31,460 埼玉 朝霞市荒川土手 4/10
74,555 東京 中央区築地 4/10
85,215 東京 千代田区皇居東御苑天守閣跡 4/10
86,255 千葉 千葉市千葉モノレール天台駅前 4/11
123,760 東京 千代田区二重橋横 4/10
208,065 東京 江東区亀戸 4/16
1,797,250 福島 福島市光が丘 3/19


で、この記事を思い出してください。

●強制避難ゾーン 
148万Bq/m2以上 

●強制(義務的)移住ゾーン 
55万5000〜148万Bq/m2 

●希望すれば移住が認められるゾーン 
18万5000〜55万5000Bq/m2 

●放射能管理が必要なゾーン 
3万7000〜18万5000Bq/m2 

つまり、東京の土壌は、チェルノブイリ事故における
「放射能管理が必要なゾーン」にあてはまるということです。
ホットスポットの江東区亀戸は「希望すれば移住が認められるゾーン」となります。

まあ、こんなことは前から分かってたことなんですけども、
大手新聞にこんな数字が載っているのが、すごい、と私は思ってしまう。
サイバーパンクのSF映画に入った気分?

これも予想通りですが、前記事にあるように記者会見で「放射能管理が必要なゾーン」を色付きで出さなかったのは首都圏が入ってしまうからなのでしょう。

確かに今回の測定は土壌だったので、アスファルトの多い都会では、全部が全部、管理ゾーンというわけでもないのかもしれません。それでも、都内の人が、何事もないかのように日常生活を送っているのを見ると、私はすごく不思議な気分になります。

大人は良いかもしれませんが、子供たちはより土に近いところに居ます。放射能管理が必要な学校に通い、放射能管理が必要な公園で遊んでいるのです。

これから子供を作る人たちも同じことです。精原細胞(卵子・精子)はとても放射線の影響を受けやすいのです。特に卵子は、生まれたときから細胞の数が揃っているので、一度傷つけられたらそのままになってしまいます。

「だからこうしろ」ということは私には言えません。
個人や家庭で、抱えている事情が違うからです。
少しでも参考になれば幸いです。

2011年5月19日木曜日

武田邦彦教授の参考人質疑 衆議院文部科学委員会5月18日


【冒頭陳述】参考人武田邦彦2011.5.18


短いので見てみてください。
武田氏のいままでの主張が端的にまとめられています。

参考人質疑についての本人の記事
科学者の日記110517 国会・文部科学委員会にて

馳浩衆議院議員の参考人への質問
1/3 参考人 武田邦彦 2011.5.18
2/3 参考人 武田邦彦 2011.5.18
3/3 参考人 武田邦彦 2011.5.18

累積する汚染をどこまで許容できるか

メルトダウンという言葉は、多くの人にインパクトを与えたようですが、これは最近メルトダウンしたわけではなく、海外メディアも当初から言っており、東電も早い段階で把握していました。ネット上でも、ごくごく初期の時点ですでにメルトダウンは指摘されていました。

なのでメルトダウンということが明るみになったからといって、何かが悪くなったわけではありません。もともと酷い状況であったことに変わりないのです。

また、個人や有志たちによる関東各地のデータが出てきたことも、多くの人の不安の要因になっていますが、これも前から変わりないということでは同じです。これらの数値は今上がったのではなくて、むしろ3月15日、3月21日付近から比べるとじわじわと減ってきたものです。

こうしたデータが隠蔽されるのではなく、出てきたことはむしろ喜ばしいことです。

つまり今は慌てる時期ではなく、済んだことは済んだこととして、いろいろと情報を検討していく時期にあると思います。原子力災害の場合、慌てるべきときは事故が起こったごく初期の段階であり、今は冷静にならなければいけない時期なのです。

そんな中で、注目しなければいけないのはこんな記事です。

放射線、栃木と埼玉が平常値超え 首都圏で上昇目立つ
http://www.excite.co.jp/News/health/20110511/Kyodo_OT_MN2011051101000639.html

この記事が何を意味しているかというと、今現在、海への垂れ流しだけでなく、大気中にも放射性物質が放出され続けていることを示しています。セシウム137は半減期が30年なので、放出が続くということは、各地の土壌にどんどんと汚染が累積されていくということです。

またソースを失念したのですが、半減期の短い放射性ヨウ素が増えている地域もあるようです。これもやはり、原発由来の汚染が続いている証明でもあります。

放射性物質は重金属なので、土壌やコンクリートに沈着してしまいます。除洗していかないと、各地の放射線の数値は下がることはありません。そして放出が続くと、どんどん加算されて数値は上がっていきます。

もしこのまま汚染が続いた場合、自分がどこまで汚染を許容できるか決めておいたほうがいいでしょう。

2カ月も放射能汚染が続くなんて状況は、人類は初めて経験することです。何が正解かなんて、政府も保安院も東電も大学もアメリカ人も分からないのです。それを踏まえても、あくまで政府の指示に従う、というのもひとつの決断ではあります。

ちなみに私はいつも次のような考えで行動してきました。
「あとで後悔するのは面倒くさいからイヤ」
「仕事も含め、大抵のことは6割程度の力で、でも命に関わることは真剣に頭を使う」
「何かを始めるのに遅すぎることはない」

2011年5月18日水曜日

帰宅時にいろいろ洗ってます

嗚呼疲れた。

私は東京にいる間、外から帰るとすぐに服を洗濯機に入れて洗ってしまいます。それからリュックサックと靴を浴室に持っていき、リュックの中身を着替え場に出してから、浴室でリュックと靴を洗います。靴の裏は古いハブラシでゴシゴシと。リュックサックは中身にお湯を入れてゆすぎ、全体と底面を洗い流します。それからシャワーを浴びます。半分以上は精神安定のためですが、慣れればそんなに苦になりません。危険厨乙wと笑われても平気です。

リュックサックは2つあるので、洗ったものは浴室に掛けておき、次の日には別のリュックを使います。一日で乾きます。靴も安くて洗えるものを使っています。

当面、身に着けるものは、あまり長く使わずに安いもので済ませようと思っています。

今はアマゾンで買った1995円の靴を履いています。
履き心地が良く、夏でも涼しく洗ったあとも乾きやすいです。
下に紹介します。臆面もなくアフィリエイトです。

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東電、発送電分離に現実味 官房長官前向き、10社の地域独占崩壊も
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110517/mca1105170500003-n1.htm

東京電力の解体論が現実味を帯びてきた。枝野幸男官房長官は16日の会見で、東電の事業形態について発電と送電部門の分離は「選択肢として十分あり得る」と明言。

送電と発電を分離すること。これは日本が存続するための最低ラインです。

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アメリカなど海外から提供された4万台以上の線量計が、
成田空港の倉庫にストップしているとのこと。
このブログの加筆部分に書かれています。
http://yougen.blog.so-net.ne.jp/2011-04-27

この情報が確かかどうかは私には分かりませんが、まったくもってあり得ることです。この記事では、経産省の無能のせいだとしていますが、私は意図的な行為なんじゃないかと思っています。

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ところで、私もやっとガイガーカウンタを入手しました。ブリーパーという線量計は3月14日に手に入れていたのですが、累積線量しか分からないモデルなのでもの足りませんでした。明日の朝に九州に帰りますが、今週末にまた仕事で東京に入るので、そのときにいろいろと測りたいと思っています。

2011年5月17日火曜日

NHKの良質なドキュメンタリー

友達に会うのと仕事の打合せで、15日の日曜日から東京に居ます。
明日17日の朝に九州に戻ります。

見た人も多いと思いますが、15日にNHK教育で放送されたドキュメンタリーは、とてもまともで良い内容でした。

国営放送であるNHKは、100mSvでもタバコや野菜不足レベルの影響に過ぎないと言ってみたり、子供が20mSv浴びても大丈夫などと報道する一方で、事故当初からけっこうまともなことを言っていた解説委員もいました。記者会見で「チェルノブイリをはるかに超えてますよね」と突っ込んだのもNHKの解説委員です。おそらく、大きな組織の中で思惑や力関係が紛糾しているのでしょう。

「ネットワ―クで作る放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月~」
01 http://www.youtube.com/watch?v=BUltgqsTTGg(14:30)
02 http://www.youtube.com/watch?v=J7dfoqCj5BA(14:30)
03 http://www.youtube.com/watch?v=6H30i_jI_Ys(14:30)
04 http://www.youtube.com/watch?v=bUA6BueVBR8(14:30)
05 http://www.youtube.com/watch?v=lX-in2-KisA(14:30)
06 http://www.youtube.com/watch?v=XPXprWgh5Wk(14:30)
07 http://www.youtube.com/watch?v=stDYKdPUqtY(02:01)

メディアは自主規制してたはずですが、20km圏内にNHK取材班入ってたんですね。原発の正門前まで行っています。
見てもらえば分かりますが、動物についての話がすごく辛いです。
最後の犬が走る姿は大きな反響を呼んだようです。
私も猫を2匹飼っているので、すごく分かります。

そういえば、浦沢直樹の漫画『マスターキートン』で、キートンの動物学者の父親が「猿に戦闘機を操縦させれば、戦争は無くなる。なぜなら、人間は人に対するより動物に対する方がヒューマニズムを発揮するから」と言ってたことを思い出しました。動物は言葉を話さないから、余計に感情が動かされるのです。

YouTubeなので、すぐに削除されるかも知れません。
著作権上はダメですが、たくさんの人が見るべき内容なので多めに見て欲しいですね。
NHKが作るドキュメンタリーは、私はすごくレベルの高いものだと思っています。
見逃した方はぜひ見てみてください。

追記:2011/05/17 8:18
やはり反響がすごかったらしく、すぐに再放送されるそうです。見られる方はそちらで。
総合テレビ 5月20日午前1:30~


地熱発電、日本企業が世界シェアの7割

ここでもツイートされていましたが、日本の地熱発電の技術は世界一とのことです。

地熱発電、日本企業が世界シェアの7割 課題は環境規制との両立

日本の強みは技術力の高さだ。昨年、ニュージーランドで世界最大の地熱発電所を完成させた富士電機の世界シェアは約4割。「これに三菱重工業、東芝を加えた3社で世界シェアの7割を占める」(関係者) 
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原子力発電というのは大きな蒸気機関です。核燃料の熱で水蒸気を発生してタービンを回しているだけです。原始的な機関であり、効率も決して高くない。
原子力発電と比べて、火力発電はものすごく進化を遂げています。ジェットエンジンと同様の技術が搭載されており、飛躍的な高効率を実現しているのです。

それについては、この記事に詳しいです。
JBプレス 東西対立の遺物、原発よさらば

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だから……原発いらないじゃないですか。

こんないらないもののために、日本の国土と文化が汚されたのです。
海、山、畑、野菜、花、家畜、田舎の街並み、学校、山村、人間、子供、その他あらゆるすべてが放射能で汚されたのです。

和食の基本は昆布と魚を使ったダシです。
魚はいつまで食べられるのでしょうか。
味噌汁はいつまで飲めるのでしょうか。

海が汚染されるということは、日本の文化そのものが失われるということです。


2011年5月16日月曜日

子ども「20ミリシーベルト」基準撤回を求める署名第2弾とその他

eシフト:脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」をリンクに追加しました。

ここで、現在進行している活動を紹介します。
ぜひ、ご協力お願いいたします。

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(全世界の方向け)
■署名の呼びかけを、ぜひお願いします!
※ツイッター・携帯 拡散用
【署名願!第2弾】子ども「20ミリシーベルト」基準の即時撤回と被ばく量の最
小化のための措置を求めて、緊急要請署名を実施中です。 http://p.tl/1gKr
※国際署名は下記から。
The Second Nuclear Emergency in Japan

(とくに、東京近郊の方向け)
■エネルギー政策転換に向けた議員セミナー 第2回
5月19日(木)15:00~18:00@衆議院第1議員会館 多目的ホール
ここで、フクロウの会の阪上武さんが、20ミリ問題の最新状況について報告しま
す。詳細・申込みは下記から。
http://www.foejapan.org/infomation/news/evt_110519.html

■【5.23 文部科学省 包囲・要請行動&院内集会】
文科省を包囲しましょう!
5月23日(月)13時集合@文部科学省前
主催:子どもたちを放射能から守る 福島ネットワーク
(ここで署名も提出予定です。)詳細は下記をご覧ください。
(福島方面の方)http://kofdomofukushima.at.webry.info/201105/article_18.html
(首都圏近郊の方)http://blog.canpan.info/foejapan/archive/25

(特に長崎県、福井県、神奈川県、滋賀県の方)
■文科省大臣・副大臣・政務官にファックスを送ろう!
「みんなが、20ミリには怒っている。子どもたちのために政治的決断を!」のよ
うな呼びかけを、特に地元からぜひお願いします。高木大臣は、長崎県、笹木副
大臣は福井県、笠政務官は神奈川県、林政務官は滋賀県選出です。
※文部科学省 大臣・副大臣・政務官の連絡先は、下記のブログの下の方をご覧
ください。
http://blog.canpan.info/foejapan/archive/24

※レターなどをお送りされる場合は、「○○県に住む○○です」というように、
地元住民であることをどこかに明記されると効果的です。

(特に福島県の方)
■国会議員への働きかけ
福島選出の議員が、国政の場で、「20ミリ」についてしっかり声をあげることが
重要だと考えています。福島選出の議員で、まだ撤回署名に参加していない議員
に、「20ミリシーベルト撤回に向け、声を上げてください。署名に参加してくだ
さい」とメッセージを送っていただければ幸いです。電話でもファックスでもツ
イッターでも結構です。
国会議員で賛同してくださった方々、また、福島選出議員の連絡先は、下記ブロ
グの下の方に一覧を掲載しました。
http://blog.canpan.info/foejapan/archive/24

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無題



拾いものです。
出来が良いので使わせてもらいました。