2011年10月31日月曜日

映画『インサイダー』を観て

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なんというか、言いたいことを文章にする能力の無さに絶望しているので、クダクダと書きます。脳の欠陥とは一生付き合っていかなくてはいけません。

震災後のストレスから、やめていたタバコに手を出してしまったのですが、半年ぶりに再び卒煙を開始。1ヶ月ほど経ちました。

チャンピックスという禁煙補助薬と、ハビトロールというニコチンガムを個人輸入(安いので)して、やめました。

前にやめた時に、だいたい手順が分かっていたので、今回はまったく苦労はありませんでした。吸いたい欲求もまったくありません。

チャンピックスは本当は3ヶ月服用するのですが、眠気などの副作用があるので、2週間程度にしました。ハビトロールだけはなかなかやめられないですが、これは仕方が無い。もう禁煙に関しては、かなりのベテランです。

で、タバコをやめてから観ようと思っていた映画『インサイダー』をiTunes Storeでレンタルして観ました。マイケル・マン監督、1999年に公開された映画です。観たことのある人も多いと思います。

これは、アメリカのタバコ産業の不正を告発しようとするタバコ会社の元重役(ラッセル・クロウ)と、告発を報道しようとするニュース番組のプロデューサー(アル・パチーノ)の話で、多少の脚色があるものの、大部分が実話に基づいているとのことです。

キャストの演技も映像も脚本も、文句無しの完成度で、素晴らしかった。観る価値のある映画です。

国を揺るがすほどの大きな隠蔽と、それをもみ消そうとする巨大な利権が描かれていて、日本の現状と重なるものでした。国策に近い巨大産業、報道の腐敗、世論の馬鹿さ加減などなど。

この映画の中で印象に残ったのは、アル・パチーノが窮地に立たされてヤケクソになりかけたときに、その奥さんが言った言葉です。

「先を見通して行動するのよ」

なぜこの言葉が印象に残ったのか、うまく説明できませんが、おそらくは、社会で“タフ”に“真っ当”に生きるためには、先を見通して行動することが求められる、ということに感銘を受けたからだと思います。

正直であれば良い、とか、人の気持ちに立って考える、とかではなく、「先を見通して行動する」ことが重要なのです。

といっても私はアル・パチーノほど、タフに立ち回ることはできません。タフに生きられるのはショートスリーパーだけ。10時間以上も眠ることのできる私は、到底ムリです。

それにしても、この映画を観ると、日本もアメリカもたいして変わらないなあ、とも思いました。「どんなものも90%はカスである」というスタージョンの法則は、普遍の真理なのかも。だいたいスタージョンはアメリカ人だし。

ちなみに「先の見通し」ということで言えば、今回の震災での私の見通しは現実とまったく違うものでした。原発が爆発したことで、もっと大騒ぎになると思ったし、放射能に対して人々はもっと拒否反応を示すと考えていました。私は自分の感覚を、他の人たちにも当てはめて考えていたのです。(追記:ただ、物理的な状況に関しては、残念なことに、私の想定を大きく外れてはいません)

クダクダと書きましたが、まあ、先を見通すってのは難しいってことです。

(参考)
国産タバコは危険です。(1年後から?)

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