2011年11月20日日曜日

神奈川県、放射能降下データの誤りを半年間放置。ほんとは30倍もフォールアウトしてました。

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神奈川県が、しれーっと怖い発表をしています。

3月中旬から下旬にかけて発表された、神奈川県の放射性物質のフォールアウト量に誤りがあったとして、訂正データが発表されました。

誤差の範囲ってレベルじゃねーぞ、と。そして、それを半年間も放置してきたのです。

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東日本大震災:県、降下物の放射能濃度を訂正 ヨウ素30倍、半年放置 /神奈川

(引用)
県は18日、東日本大震災後に実施している降下物の放射能濃度測定で、数値を誤って公表していたと発表した。放射性ヨウ素が公表値の約30倍検出されていたケースもあったが、県は国の委託調査だったとして事実を把握後も半年間、公表していなかった。県は空間放射線量の測定結果をもとに「健康に影響はない」としている。

降下物の放射能濃度は3月18日以降、文部科学省の指示で県衛生研究所(茅ケ崎市)が1日1回測定、結果は同省ホームページ(HP)で公表している。県によると、3月20日~4月1日の一部数値に誤りがあり、3月21~22日は放射性ヨウ素が実際は9500ベクレルのところ340ベクレルとしていた。5月に衛生研が気づき、文科省に報告。県は「計測量も増え、不慣れな人が計算を誤った」と説明している。

今回の発表は、文科省がHPの訂正を決めたことから実施した。県環境衛生課は「県民に正確なデータを早く提供すべきだった」と会見で謝罪し、健康への影響は「この時期の空間放射線量は最大で毎時0・113マイクロシーベルト(国の除染目安は毎時0・23マイクロシーベルト)で問題はない」と話した。【北川仁士】

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発表された資料はこちら。
計算が誤った理由がごにょごにょと書かれていますが、謝罪の言葉は一言もありません。

降下物の放射能濃度測定結果の訂正について
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p394044.html

核種別放射能濃度(Bq/m2)

3月20日(9時)〜21日(9時)
ヨウ素131  (誤)750(正)5600    →7.5倍
セシウム137 (誤)210(正)1600    →7.6倍
セシウム134 (誤)190(正)1400    →7.3倍

3月21日(9時)〜22日(9時)
ヨウ素131  (誤)340(正)9500    →28倍(!)
セシウム137 (誤)110(正)1800    →16.4倍
セシウム134 (誤)100(正)1800    →18倍

3月22日(9時)〜23日(9時)
ヨウ素131  (誤)1300(正)3600  →2.8倍
セシウム137 (誤)64(正)110        →1.7倍
セシウム134 (誤)58(正)97          →1.7倍

3月23日(9時)〜24日(9時)
ヨウ素131  (誤)3100(正)1800  →0.6倍
セシウム137 (訂正なし)42
セシウム134 (訂正なし)37

3月27日(9時)〜28日(9時)
ヨウ素131  (訂正なし)35
セシウム137 (誤)20(正)12          →0.6倍
セシウム134 (誤)17(正)10          →0.6倍

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3.11以降はこんなことばかりですが、人の健康に関わるデータを、平気で半年間放置できるのですから、まともじゃない。本気の本気で、この国の行政は、国民の命なんかなんとも思っていないんです。

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