チェルノブイリ事故の4日後、ポーランドでは子供たちにヨウ素剤(ヨード剤、ヨウ化カリウム)を配り、服用させました。そのおかげで、ポーランドでは子供の甲状腺ガンが増加しませんでした。
知ってる人も多いかと思いますが、おさらいします。放射性ヨウ素が人体に入ると、天然のヨウ素と同じように甲状腺に集まります。だからあらかじめ、安定ヨウ素を体内に入れておくことで、放射性ヨウ素をブロックできるのです。昆布を取ると良いと言われているのは、昆布に安定ヨウ素が多く含まれているからです。
これを応用すると、放射性セシウムの対策もできそうです。体内で放射性セシウムと同じ挙動を取るのはカリウムです。セシウム/カリウムは、主に筋肉に溜まると言われています。筋肉は全身にあるので、排出されるのに時間がかかるとのことです。そして心臓も筋肉で出来ています。
カリウムを多く含む食品を体に取り込むことで、セシウムの吸収を抑え、排出を促せるのではないか、と。カリウムの多いバナナを摂ると良いというのは以前からよく言われていました。
カリウムが多く含まれる食品は以下のサイトに載っています。ずっと下まで表があります。
簡単!栄養andカロリー計算
パセリ、納豆、明日葉、にんにくなど、カリウムはいろいろな食品に含まれています。バナナより多く含有する食品もいっぱいあります。意外なところではポテトチップスやインスタントコーヒーもかなり多い。他にも魚介類や穀類などさまざまです。
ただ、ひとつ注意したいのは、カリウムを多く含む食品は、セシウムも取り込みやすいと推測される点です。つまり、汚染されたものを選んでしまうと、より多くのセシウムを摂取してしまう危険性があるということです。
もうひとつ注意。カリウムは体に必須のミネラルですが、過度な摂取は病気に繋がる恐れもあるようです。腎臓の疾患がある場合にもカリウムの摂取は気をつける必要があるとのこと。→高カリウム血症。逆に、カリウムの欠乏も病気に繋がります。→低カリウム血症
同様に考えると、ストロンチウムにはカルシウムが良さそうです。骨に溜まって排出されにくく、凶悪なα線核種であるストロンチウムはカルシウムと同様の挙動を取ります。こちらも過剰摂取には注意ですが、ある程度は摂っておくにこしたことはないかと思います。
お医者さんなども言っているので、いくらかの効果はあると思いますが、体のことなので、カリウム、カルシウムなどの摂取は自己責任でお願いします。
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