2011年12月8日木曜日

もし、放射性物質に色があったら

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赤いペンキをかぶったような田畑、真ピンクに彩色された家々。
市街地には、ところどころに濃いオレンジが落ち、
都心には、うっすらと黄色がかった靄がかかる。

もし、放射性物質に色があったら、人々の反応はかなり違うものだったでしょう。もちろん毒性・危険性は今とまったく変わらず、で。

目に見えない危険性を感じ取る力は、人によって異なるようです。
五感ではただちに感じ取れないことが、放射能の最も罪深い性質なのです。

そして、放射能が見えないことを最も良く知っているのが電力会社です。
彼らは原発が事故を起こした際のマニュアルを練りに練っていました。
今回の事故の原因が想定外だったとしても、事故後の対応は想定内なのです。
現在の日本の置かれた状態を見ると、とても残念ですが、電力会社のプロパガンダは大成功した、と言えるでしょう。

今、我々には、見えない色を見る力が求められている、のです。

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