2012年12月12日水曜日

0.5μSv/hで廃校を決断した那須町の学校

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那須の中高一貫校「無念」 在校生卒業後 廃校へ

(一部引用)
東京電力福島第一原発事故の影響で、東京都多摩市に全校避難している全寮制の中高一貫男子校「那須高原海城中学・高校」(栃木県那須町)が今後、生徒を募集しないことを決めた。校舎の周辺は放射線量が比較的高く、生徒を集めるのが難しいという。在校生の卒業を見届けて廃校になる。(石井紀代美)

校舎は、国が汚染状況の重点調査地域に指定する那須町の農村地帯にある。福島第一からは百キロ弱。正門から校舎を見ると、柱や壁に亀裂が入るなど、東日本大震災の爪痕はいまだに生々しい。

先月下旬、正門前の公道でNPOに放射線量を計測してもらったところ、地上一メートルで重点調査の基準値の毎時〇・二三マイクロシーベルトを上回る〇・五マイクロシーベルト台。地表の芝生上では〇・七~〇・八マイクロシーベルトになった

*  *  *

これ、福島じゃなくて、栃木県那須町の学校の話です。

このブログで何度も言ってるように0.6μSv/hを超える土地は、放射線管理区域に指定されなければいけません。すごく悲しい決断ですが、この学校がしたことは、法的に見ても予防原則の観点からも正しい。もともと生徒数が少ないことも理由みたいですけれど。

ところが、福島を中心に、0.6どころか、1μSv/h、はてや数μSv/hを超える土地にも、平然と人が住み、生活しているのが現状です。地表を測ったら、いったいどれだけの数値が出るのか。

間違ってはいけないのは、こんな廃校なんていう理不尽なことをしないといけない原因は、これまで原発を進めてきた政府や官僚、東電にあるということです。忘れたふりをするのではなく、怒りはちゃんと正統に向けなければいけない。

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