2011年9月19日月曜日

選挙権を持たない子供が、強制的に被曝させられているということ

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子供を優先的に守らなければいけない理由は、放射能の影響が出やすいということだけではありません。私は「未成年者には選挙権が無い」ということが重要であると考えています。彼らは、原発が爆発したことに、これっぽっちも責任を持っていないのです。

日本の未成年者は自治体の首長や地方議員、国会議員を自分で選ぶことができません。また社会のルールが身についていないため、権利を正統に主張することもできません。住む場所や生活の仕方は大人に委ねられています。

逆に、選挙権を持つ成人は、多少なりとも今回の災害の責任を負っています。今の日本は、自分たちが投票した、あるいは投票しなかった結果なのです。これは、チェルノブイリ事故を起こした社会主義国家の旧ソビエト連邦と大きく異なる点です。

そのことを理解していない20歳以上の日本人が多いように思います。自分たちに主権があり、その責任があるということを自覚していない大人たち。

責任の無い子供には、本当は0.01μSvだって、自然放射線以上の余計な被曝をさせてはいけないのです。にも関わらず、従来の1mSv/yを無視して、20mSvだの100mSvだの、被曝基準を引き上げているこの国は狂ってます。

老人たちは孫と離れるのが嫌だからという理由で、子供たちを安全な場所に移動させようとしません。親たちは自分たちの生活が変わることが恐ろしく、子供に被曝を強いています。

なぜ責任の無い子供が、線量計を付けて登下校しなくてはいけないのか。ホットスポットで生活しなくてはいけないのか。放射性物質を含んでいることが分かっている食べ物を、強制的に食べさせられているのか。

責任が無い者に重大な健康被害が降りかかり、最も責任の重い者には影響は軽微である、ということ。原子力は本当に罪なエネルギーだと思います。

今回の原発災害は、地震や津波の自然災害ではなく、あきらかに設計、そして事故後の施策の過失による重大な犯罪です。よく、決まり言葉のように「自然災害ではなく人災である」と言われていますが、これは過失ではなく、明かな犯罪なのです。真っ当な責任・処罰を問わなければ、この国はただ沈没していくだけでしょう。

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