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このブログでも先日書きましたが、「東大の学者が3月15日にしていた実験」が、テレビで紹介されていたようです。画像を拡大してご覧ください。
3月15日、東京に放射能プルームが到来したことは、当時のモニタリングからもはっきりしてます。でも、これは印画紙でしょうか、マスクの形にはっきりと映った放射性物質の姿を見せられると、やはり衝撃的です。何も知らない人々は、これをマスクもせず吸い込んでいたわけですから。
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で、このキャプチャーには「15日、花粉症のため東京でマスクを着用」とテロップが入っています。あれ、おかしい。先日紹介した記事にはこうありましたよね。
(引用)同大の桧垣正吾助教は、福島第一原発事故直後の3月15日午後3時から翌日午前9時までの18時間、東大本郷キャンパスで、市販されている不織布の立体型マスクを着用した。
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花粉症の人って、午後3時から翌日午前9時までマスクするものなの? 普通は出勤の朝出掛けるときから、帰宅までなんじゃないの?
まあ察するに、セシウムとマスクの実験をしてたと正直に言ったら、なぜその時に知らせなかったのか、と批難されたのでしょう。で、急遽、花粉症だったということにしたと。そうとしか思えないでしょ、このマスク時間帯は。
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まあ、そんなチンケなことは置いといて、今後について、こんなニュースが流れています。
今年はセシウム花粉が飛んでくる!症状悪化や新たな発症者
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上の画像によると、セシウム花粉が大量に飛んだ場合、原発事故から1ヶ月後ほどのセシウム濃度になる可能性があるとされています。茨城大学の北教授が測定するとのこと。
まあ、政府や東大の発表によれば、上の3月15日の放射能プルームですら、ただちに健康に影響は無いらしいので、今年飛んでくるセシウム花粉もたいしたことは無い、ということでしょうね。
でもね、今までセシウムが付着した花粉が飛んだことなんて無いんですよ? どうなるかなんて、誰が分かるんですか?
風評被害の対義語は予防原則です。予防するに越したことはない、と。こんな当たり前のことが、今の日本では、なぜか忘れ去られているのです。