本当はこれがトップニュースになるべきだと思いますが、たいして話題にはなっていないようです。
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甲状腺がん「確定」12人 福島の18歳以下、9人増
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013060502000133.html
(引用)
東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の県民健康管理調査で、十八歳以下で甲状腺がんの診断が「確定」した人が九人増え十二人に、「がんの疑い」は十五人になった。
これまで一次検査の結果が確定した約十七万四千人の内訳。五日に福島市で開く検討委員会で報告される。検討委の二月までの調査報告では、がん確定は三人、疑いは七人だった。
これまで調査主体の福島県立医大は、チェルノブイリ原発事故によるがんが見つかったのが、事故の四~五年後以降だったとして「放射線の影響は考えられない」と説明している。
甲状腺検査は、震災当時十八歳以下の人約三十六万人が対象。一次検査でしこりの大きさなどを調べ、軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定。BとCが二次検査を受ける。
二〇一一年度は、一次検査が確定した約四万人のうち、二次検査の対象となったのは二百五人。うち甲状腺がんの診断確定は七人、疑いが四人。ほかに一人が手術を受けたが、良性と分かった。
一二年度は、一次検査が確定した約十三万四千人のうち、二次検査の対象となったのは九百三十五人、うち診断確定は五人、疑いが十一人。(引用ここまで)
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福島県立医大の「放射線の影響は考えられない」という指摘を見ると、日本の医者にモラルやプライドが無くなってしまったのか、という気になります。
ガン確定が12人、疑いが15人。あまり知識の無い人なら、17万4000人調べてこの人数なら、たいしたことないと思うかもしれませんが、もともと小児甲状腺ガンは、震災前なら100万人に1人程度と言われています。福島県なら、2〜3年にひとり出るかどうか、というところ。なので、この27人という数字は、今回の原発災害の健康被害である可能性がとても高い。
そのうえ! 実は、
この数字は、二次検査の対象全員を調べた数字ではないのです。下にその指摘があります。確かに今年3月末時点で、二次検査終了しているのは4割弱程度。まだ6割が残っています。確率的に見れば、残りの6割にも相当数の罹患者が出てしまう可能性が高い。
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567 7 名前: 地震雷火事名無し(千葉県【緊急地震:岩手県沖M3.5最大震度2】) Mail: 投稿日: 2013/06/06(木) 02:32:44.78 ID: p0ZWZ88D0
なんか誤解があるので、指摘しておく。
甲状腺癌12名、疑い15名、計27名というのは、二次検査1140人を全員しらべた結果ではない。二次検査を終了したのは、1140名中たった383名、つまり37%しか終了していない。そして、発表された甲状腺癌27名は、この中の患者にすぎない。
よって、二次検査をまだ受けていない残り757名からも甲状腺癌はたくさんでる。今までの確率に従えば、80名ぐらいまで増大するはず。
だから、17万5千人を調べて「27名」というのは、かなり過小評価のバイアスがかかった発表(意図的にやっていると思う)。まだ大部分の子どもは二次検査すら受けていないのだから。
県民健康管理調査「基本調査」の実施状況について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/250605siryou2.pdf
614 3 名前: 地震雷火事名無し(千葉県) Mail: 投稿日: 2013/06/06(木) 04:16:37.90 ID: p0ZWZ88D0
>>595
自分でも調べてみてください。
以下PDFの9ページ(②‐9)に表があります。「合計」という項目を見れば、
二次検査対象者1140名、そのうち二次検査終了者383名で33.6%です。
福島県民健康管理検査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/250605siryou2.pdf
PDF11ページ(②‐11)の表では、二次検査実施者421名(全部の検査が終了したのは上記383名)、悪性と悪性疑い27名です。
17万5千人を調べて、二次検査1140名をすべて検査した結果「27名」なのではなく、二次検査終了者383名のうちの27名です。二次検査を受けていない757名からも、相当数の甲状腺癌が発見されるのは、確実です。
明らかにマスコミは誤報、もしくは意図的なミスリードをしています。
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いろいろ言いたいことはありますが、とりあえず、情報のみ。