< 2014年11月7日 19:50 >
原発事故を受けて福島県立医大が中心となって県内の全ての子どもを対象に実施している甲状腺検査の一部で、別人の検査結果を送っていたことが発覚した。 ミスがあったのは9月に行われた甲状腺検査で、今月、結果を受け取った保護者から「検査の際に受けた病院の説明と違う」との指摘があった。
調査した結果、検査を受けた186人のうち、実に9割以上の173人に別人の検査結果が送られていた。 この中では、やや大きな「のう胞」や「結節」があり二次検査を勧める「B判定」だった人に、「のう胞」などが認められず問題の無い「A1」判定の結果が送られていたケースも確認されている。
甲状腺検査は今年4月から医大に加えて一般の拠点病院でも実施されていて、医大がこれらの結果をまとめる際、誤ってデータを並び替えたのが原因だという。
医大は誤った結果を送った人全員を訪問し、謝罪と説明をした一方、今回発覚したもの以外の過去のデータ36万件をチェックし、誤りが無かったことを確認したという。今後は、検査結果をまとめる新たなプログラムを整備するほか、外部の専門機関に確認作業を委託するとしている。
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がん患者について〝知り得た情報〟を漏らした者には懲役2年の罰を与える。(がん登録推進法)