2011年4月22日金曜日

母乳からヨウ素131でも「心配ない」と枝野氏

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母乳のニュースを取り上げたTVメディアは数えるほどしかありませんでした。
でも、ネット上ではかなり取り上げられたことで、多くの人が危機感を覚えたみたいです。
そんな動きを牽制するかのように、昨日政府から発表がありました。

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母乳の放射性物質「心配ない」=枝野官房長官
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011042100706
枝野幸男官房長官は21日午後の記者会見で、市民団体の調査で茨城、千葉両県の
女性の母乳から微量の放射性物質が検出されたことについて、「飲食物、環境の
(放射性物質)測定はしっかり行われ、水道水も問題ないレベルだ。普段通りの
生活を行ってもらい、過度な心配をしなくてもいい」と強調した。

一方で「お母さん方は心配だと思う。母乳の安全性チェックのため、一定の調査を行う
必要があると厚生労働省に指示した」とも述べた。
また、暫定規制値を超える放射性物質が検出されたため出荷が制限されている
千葉県多古町産のホウレンソウが販売されたことについて「消費者の信頼を損ね、
農業者に迷惑を掛ける行為で大変遺憾だ。改めて関係者に周知徹底したい」と語った。

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今回の母乳調査は極少数のサンプルなので、統計もへったくれもありません。
国民の命を守る義務のある政府は、
即時に福島、茨城〜関東を含めて大掛かりな調査をする必要があります。
それなのに、何の調査もせず「心配ない」とはどういうことでしょうか。

実は、正確には「過度な心配をしなくてもいい」という枝野氏の言葉は、
裏を返せば「少しは心配する必要がある」という意味になります。
元弁護士的らしいレトリックなのです。
「ただちに……」の頃から一貫して枝野氏は
後々の裁判のことを考えて発言しているように見受けられます。

「一定の調査を行う必要があると厚生労働省に指示した」とありますが、これは、
「母乳の調査、やるかもしれないし、やらないかもね」という意味でしょう。

ちなみに調査をした団体によると、母乳から36ベクレル/kgが検出されたお母さんは
料理と飲料水にはペットボトル水を使っていたとのことです。

ヨウ素131が水由来のもので無いとすると、残るは空気か食べ物になります。
前にも書きましたが、36ベクレル/kgという数字は
私は決して小さいものではないと考えています。

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