2011年4月22日金曜日

橘玲氏インタビュー

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昨日と今日で言うことが違う人は、信用するに値しません。
理念がブレずに、賢くてまっとうなコトを言える人は、いつの世でも少数なのでしょう。

そんな、賢くてまっとうな人のひとり、橘玲氏のインタビューがありました。
少しだけ引用します。

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「原発事故が起こったあとに分かったのは、人々の『リスク耐性』、つまりどこまでリスクに耐えられるかの水準が個人によってかなり違うということだ。原発施設で水素爆発が起きたときや、水道水で通常よりも高濃度の放射能が検出されたときは、東京でもパニックに近い状況が起きた。しかし、皆がそうなったわけではなく、高齢者や幼い子供を持つ親のようなリスク耐性の低い人から買い占めや避難の動きが始まった。いざとなれば歩いてでも逃げられるリスク耐性の高い人たちが、その行動を批判しても意味がない。いかに社会全体のリスク耐性を上げていくか。それが今回の危機を経て取り組むべき本質的な課題なのではないか」

「戦後の日本社会において、人生設計の最適ポートフォリオは、大きな会社に就職し、住宅ローンを借りてマイホームを購入し、定年まで勤め上げたあとは退職金と年金で優雅に生活することだとされてきた。しかし、今やこれはリスクを『極大化』したポートフォリオになってしまった。90年代以降、『会社神話(会社はつぶれない)』と『土地神話(地価は上がり続ける)』が崩壊し、『年金神話(国は破たんしない)』が揺らいでくると、これまで隠されていたリスクがあらわになってきた。だがそれに代わる人生設計が見つからないから、人々はいまだにこの危険なポートフォリオにしがみついている」

「高齢化にともなって財政問題がこれからますます厳しくなるのは避けられない。増税をするにしても国債を増発するにしても、これまでの既得権をすべて守ったまま被災者を援助することが果たして可能なのか。幸いにも被災しなかった人達が少しずつ既得権を手放すことの方が、日本の社会にとって好ましく、より『正義』にかなうと思う」

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全文は以下で読めます。

作家・橘玲氏インタビュー(1)=震災で人生設計の「安全神話」崩壊

作家・橘玲氏インタビュー(2)=震災で露呈、日本人のリスク「極大化」ポートフォリオ

作家・橘玲氏インタビュー(3)=財政問題はさらに深刻化、被災免れた層が既得権を手放すべき
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橘玲氏はたくさん著作を出していますが、経済や投資の観点から、
現代社会で柔軟に生きる方法を模索しています。

 

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