2011年4月9日土曜日

今後の癌患者増加における、欧州委員会の見解

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Friday 1st April 417,000 cancers forecast for Fukushima 200 km contamination zone by 2061

http://www.llrc.org/

福島第一原発事故の事態収拾のめどが全く立たず、放射性物質を放出し続けている現状では、この事故による健康被害の予測をするのは時期尚早の感もあるが、欧州の放射線リスク委員会は早くも、この事故による癌発症リスクの増大予測を発表した。

放射線リスクに関する欧州委員会(ECRR)のクリス・バズビー科学部長は3月30日、
福島第一原発事故による癌発症の予測を発表した。

この予測は、国際原子力機関(IAEA)と日本の公式サイトの発表したデータに基づき、
2つのモデルを使用して計算したものである。

第1の「トンデル」モデルは、チェルノブイリ事故から10年間のスウェーデン北部における
癌の発症率を検証したマーティン・トンデルの慎重な研究に基づいている。

このモデルによれば、今後も人々が避難せず住み続けたと仮定すれば、福島第一原発から100キロ圏内(人口330万人)では、今後10年間に事故前よりも66%癌の発症率が増大し、10万3329人が余分に癌を発症すると予測されている。

また、事故現場から100キロから200キロの圏内(人口780万人)では、今後10年間に12万894人が事故が起きなかった場合よりも余分に癌を発症すると予測されている。

つまり、福島第一原発から200キロ圏内では、今後10年間で22万4223人が余分に癌を発症すると予測されている。

第2のモデルは、様々な放射性核種の生体系における様々な行動様式に基づき、ECRRが助言した様々な要因を考慮に入れたものである。

このモデルによれば、今後50年間に、100キロ圏内では19万1986人、
100キロ~200キロ圏内では22万4623人、合計で41万6619人(原文ママ)が余分に癌を発症し、そのうち約半数の20万8310人は今後10年間で癌を発症すると予測されている。

つまり、2つのモデルの間には今後10年間の癌発症予測について大まかな一致が見られる。

とのことです。

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