なのでメルトダウンということが明るみになったからといって、何かが悪くなったわけではありません。もともと酷い状況であったことに変わりないのです。
また、個人や有志たちによる関東各地のデータが出てきたことも、多くの人の不安の要因になっていますが、これも前から変わりないということでは同じです。これらの数値は今上がったのではなくて、むしろ3月15日、3月21日付近から比べるとじわじわと減ってきたものです。
こうしたデータが隠蔽されるのではなく、出てきたことはむしろ喜ばしいことです。
つまり今は慌てる時期ではなく、済んだことは済んだこととして、いろいろと情報を検討していく時期にあると思います。原子力災害の場合、慌てるべきときは事故が起こったごく初期の段階であり、今は冷静にならなければいけない時期なのです。
そんな中で、注目しなければいけないのはこんな記事です。
放射線、栃木と埼玉が平常値超え 首都圏で上昇目立つ
http://www.excite.co.jp/News/health/20110511/Kyodo_OT_MN2011051101000639.html
この記事が何を意味しているかというと、今現在、海への垂れ流しだけでなく、大気中にも放射性物質が放出され続けていることを示しています。セシウム137は半減期が30年なので、放出が続くということは、各地の土壌にどんどんと汚染が累積されていくということです。
またソースを失念したのですが、半減期の短い放射性ヨウ素が増えている地域もあるようです。これもやはり、原発由来の汚染が続いている証明でもあります。
放射性物質は重金属なので、土壌やコンクリートに沈着してしまいます。除洗していかないと、各地の放射線の数値は下がることはありません。そして放出が続くと、どんどん加算されて数値は上がっていきます。
もしこのまま汚染が続いた場合、自分がどこまで汚染を許容できるか決めておいたほうがいいでしょう。
2カ月も放射能汚染が続くなんて状況は、人類は初めて経験することです。何が正解かなんて、政府も保安院も東電も大学もアメリカ人も分からないのです。それを踏まえても、あくまで政府の指示に従う、というのもひとつの決断ではあります。
ちなみに私はいつも次のような考えで行動してきました。
「あとで後悔するのは面倒くさいからイヤ」
「仕事も含め、大抵のことは6割程度の力で、でも命に関わることは真剣に頭を使う」
「何かを始めるのに遅すぎることはない」
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